基本情報技術者とは?試験範囲・受験料・勉強時間をやさしく解説

基本情報技術者とは?試験範囲・受験料・勉強時間をやさしく解説

基本情報技術者試験の受験を検討する初心者
「基本情報技術者って、どんな試験?」
「ITパスポートと何が違うの?」
「未経験から何時間くらい勉強すれば受かる?」

そんな疑問を持つ、これから基本情報技術者試験に挑戦するあなたへ。

結論から言えば、
基本情報技術者は、IPA が主催する「IT 専門職の登竜門」
です。科目A 60問+科目B 20問・合計190分のCBTで、テクノロジ・マネジメント・ストラテジ+アルゴリズム+セキュリティの5領域を幅広く問われます。

この記事では、試験の基本情報・5領域の試験範囲・受験フロー・学習の進め方を、初心者向けにやさしくまとめて解説します。あなたが受験までの全体像をひと目でつかめるように整えました。

 

1. 基本情報技術者試験とは

1. 基本情報技術者試験とは

基本情報技術者試験は、IPA(情報処理推進機構)が主催する国家資格レベル2の試験です。情報処理技術者試験のなかで、ITパスポート(レベル1)の上に位置づけられています。

公式の対象者は「高度IT人材となるために必要な基本的知識・技能をもつ者」。あなたがITパスに合格した次の一歩としても、未経験から国家資格を狙う社会人や学生にとっても、最初の本格的な専門資格になります。

合格率は年度により変動しますが、例年おおむね 40〜50% 程度です。ITパスより一段難しく、合格者には基礎理論や実装の素地が求められます。

 

例えるなら、基本情報技術者は「IT の中型免許」。ITパスポートが普通免許なら、基本情報は一段上の運転技能を問う免許にあたります。座学だけでなく、実際にコードや仕様を読み解く力が試されます。

 

2. 試験の基本情報

2. 試験の基本情報

あなたが最初に押さえておきたい数字を、ひとつの表にまとめました。

試験時間 科目A 90分 + 科目B 100分 = 計 190分
問題数 科目A 60問 + 科目B 20問 = 計 80問
採点方法 各科目 1000点満点(科目独立採点)
受験料 7,500 円(税込・2024年改定)
受験形式 CBT 通年実施(年複数回受験可)
合格基準 科目A 600/1000 + 科目B 600/1000(両方クリア)
主催 IPA(情報処理推進機構)
公式URL https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/fe.html

 

CBT(Computer Based Testing)は、会場のパソコンで受ける方式です。紙の試験ではないので、申込から受験までの日程をあなたの予定に合わせやすいのが特長です。

気をつけたいのは「2科目両方クリア制」。科目A・科目Bのどちらか片方だけ高得点でも、もう一方が600点に届かなければ不合格になります。最新の運用はIPA 公式であらかじめご確認ください。

 

3. 試験範囲(5領域 × 中分類)

3. 試験範囲(5領域 × 中分類)

基本情報技術者試験は、あなたが思っているよりも幅広い分野から出題されます。大きく5つの領域に分かれていて、科目A の 3 領域科目B の 2 領域に分けて学ぶと迷いません。

イメージとしては、「ITパスは地図、基本情報は実際の運転」に近い関係です。ITパスで全体マップを覚えたあと、基本情報で運転スキル(実装・運用・セキュリティ対応)を磨いていきます。

領域ごとの出題目安(IPA 公式シラバスより)は以下のとおりです。

  • 科目A テクノロジ系: 約 50 問
  • 科目A マネジメント系: 約 7 問
  • 科目A ストラテジ系: 約 8 問
  • 科目B アルゴリズムとプログラミング: 16 問
  • 科目B 情報セキュリティ: 4 問

 

領域1: 科目A テクノロジ系(IT技術全般・約50問)
基礎理論 / コンピュータシステム / 技術要素(DB・ネットワーク・セキュリティ)/ 開発技術。
関連解説: クラウドコンピューティングとは / データベースとは / DNSとは / HTTPとは / IPアドレスとは / SaaS・PaaS・IaaSとは
領域1の問題集を解く(範囲全体)
→ 中分類で演習: 基礎理論コンピュータシステムデータベースネットワーク

 

領域2: 科目A マネジメント系(IT管理・約7問)
プロジェクトマネジメント / サービスマネジメント / システム監査。
関連解説: アジャイル開発とは / プロジェクトマネジメントとは
領域2の問題集を解く

 

領域3: 科目A ストラテジ系(経営・法務・約8問)
システム戦略 / 経営戦略 / 企業活動 / 法務。
関連解説: 経営戦略とは / DXとは
領域3の問題集を解く

 

領域4: 科目B アルゴリズムとプログラミング(16問・主力)
データ構造 / アルゴリズム / 擬似言語トレース / 計算量。擬似言語は IPA 独自の表記法で、コード読解に近い力が問われます。
領域4の問題集を解く(範囲全体)
→ 中分類で演習: データ構造アルゴリズムプログラミング・擬似言語

 

領域5: 科目B 情報セキュリティ(4問・配点重め)
暗号 / 認証 / マルウェア対応 / 標的型攻撃 / インシデント対応。
関連解説: プロンプトインジェクションとは(生成AI時代の関連リスク)
領域5の問題集を解く(範囲全体)
→ 中分類で演習: 情報セキュリティ(科目B)

 

最新の試験範囲は IPA 公式 でご確認ください。

 

4. 受験フロー(申込 → 受験 → 合否)

4. 受験フロー(申込 → 受験 → 合否)

あなたが申込から合格まで、どんな流れで進むのかを4ステップで確認します。

STEP 1: 申込
IPA 公式の CBT 申込システムから、7,500円(税込)を支払ってCBT会場と日時を予約します。空き状況は会場により異なるので、希望日の早めの予約が安心です。

STEP 2: 受験
CBT 会場で 科目A 90分 → 休憩 → 科目B 100分 の順に受験します。本人確認書類(運転免許証など)を持参します。

STEP 3: スコアレポート
試験終了後、スコアレポートがその場で表示されます。科目A 600/1000 + 科目B 600/1000 の両方クリアが合格基準です。

STEP 4: 合格証書
合格者には、後日 IPA から合格証書が郵送されます。

 

申込タイミング・会場・本人確認書類・科目間の休憩運用は変更されることがあります。最新情報は IPA 公式 でご確認ください。

 

5. 学習の進め方と目安

5. 学習の進め方と目安

あなたの学習時間の目安は、ITパスポート合格者で 50〜100 時間、IT 未経験から始めるなら 150〜200 時間が一般的とされています。あくまで目安で、IT 経験や1日の学習時間で大きく変動します。

進め方は、ITパスで覚えた地図を片手に、基本情報で運転技能を1つずつ習得していくイメージです。次の3ステップで進めると迷いません。

 

STEP 1: 科目A テクノロジ基礎 6本(DB・ネットワーク・クラウド領域)
データベース / DNS / IPアドレス / HTTP / クラウドコンピューティング / SaaS・PaaS・IaaS

STEP 2: 科目A マネジメント+ストラテジ 4本(領域横断の応用)
プロジェクトマネジメント / アジャイル開発 / 経営戦略 / DX

STEP 3: 科目B 5領域の問題演習(5本の問題ページを順に解く)
テクノロジ系 / マネジメント系 / ストラテジ系 / アルゴリズム / 情報セキュリティ

 

ペース配分は、あなたの生活スタイルに合わせて選びましょう。

  1. 毎日30分 × 8〜12ヶ月(コツコツ派)
  2. 週末まとめて 3〜4時間 × 4〜6ヶ月(休日集中派)
  3. 平日朝晩20分ずつ × 6〜10ヶ月(スキマ時間派)

 

学習時間はあくまで目安です。すでに業務で触れている領域があるかどうかで変動するので、模試や過去問で進捗を都度確認しながら、無理のないペースで進めてください。

 

まとめ: 今日からできる、最初の一歩

まとめ: 今日からできる、最初の一歩

ここまでの内容を、あなたが思い出しやすい形でまとめます。

  1. 基本情報技術者は、IPA 主催・国家資格レベル2・5領域・計80問の IT 専門職の登竜門
  2. 受験料 7,500円・CBT 方式・合格基準は科目A・B 各 600/1000 の両方クリア
  3. 学習は「テクノロジ基礎6本 → マネジメント+ストラテジ4本 → 5領域問題演習」で迷わない

 

「いきなり全部やる」とつまづきやすいので、まずは今日30分でできる小さな一歩から始めてみてください。

 

今日30分でできる、最初の3アクション
1. IPA 公式 を開いて試験概要を確認する(30秒)
2. CBT 申込システムでアカウント作成だけ済ませる(5分)
3. テクノロジ基礎の1本目 データベースとは を読む(5分)

 

あなたが基本情報技術者試験に挑む決意をしたこと、それ自体がすでに大きな一歩です。焦らず、毎日少しずつ進めていけば、合格は十分に手が届く距離にあります。Stepio はあなたの学習を一緒に伴走していきます。