擬似言語とは?基本情報 科目B の読み方をやさしく解説

擬似言語とは?基本情報 科目B の読み方をやさしく解説

擬似言語の表記に戸惑い、読み方を考え始める初心者のイメージ
「擬似言語って、何のために学ぶの?」
「分岐や繰返しの書き方、どう読むの?」
「配列や手続きが出てくると、迷ってしまう…」

そんな疑問を抱える、基本情報 科目B 対策を始めたあなたへ。

結論から言えば、
擬似言語とは、特定の言語に依存しない手順記述用の「最大公約数」表記のことです。順次・分岐・反復と、配列・手続きの形を押さえれば、科目B の問題は読み進められます
と整理されるのが一般的です。

 

「擬似言語」とは、基本情報技術者試験の科目B で IPA が採用している、言語に依存しない手順表記を指す言葉とされています。Java や Python のような実在言語ではなく、共通形だけを取り出した記述です。

 

この記事では、位置づけ、基本構文、配列と手続き、読み解きのコツを、外国語の文法書のメタファーでやさしくまとめました。

 

1. 擬似言語の位置づけ — 科目B の出題形式

擬似言語の役割をノートに整理するイメージ

あなたが科目B に進んだとき、最初に出会うのが擬似言語で書かれた手順を読み取って動作を追う問題です。科目B はアルゴリズム関連の比重が大きく、問題文は擬似言語で記述されると IPA から公表されています。

 

採用される理由は、受験者の得意言語が違っても公平に出題するためと言われています。Java・Python が得意な人にも、初学者にも、同じ手順を同じ表記で読んでもらう仕組みです。

 

ここでイメージしてほしいのが、外国語の文法書です。英語・フランス語・ドイツ語には固有の文法がありますが、「主語+動詞+目的語」のような共通の骨格だけを取り出した本があれば、どの言語の学習者にも読めるはずです。擬似言語も同じ発想で、プログラム言語の最大公約数を表現する記述と整理されています。

 

擬似言語は IPA 公式の擬似言語仕様(科目B サンプル問題に準拠)に従います。押さえるべきは、順次・分岐・反復の3つの制御構造と、変数・配列・手続きの読み方です。記法の暗記より、上から1行ずつ手順を追えることが目標です。

 

→ 前段の考え方は アルゴリズム基礎とは でまとめています。手順の設計図という前提を押さえてから進むと、読み取りが安定します。

 

2. 基本構文(変数・代入・分岐・繰返し)

変数や繰返しの基本構文を読み解くイメージ

あなたが擬似言語を読むうえで最初に押さえたいのが、変数・代入・分岐・繰返しの4要素です。実在言語に共通する基本のかたちと言われています。

 

  • 変数: 値を入れる箱。整数型・実数型・文字列型などの「型」を持つ
  • 代入: 「←」記号で、右辺の値を左辺の変数に入れる
  • 分岐: 「if 条件」「else」で、条件によって処理を分ける
  • 繰返し: 「while 条件」「for 変数: 開始〜終了」で、同じ処理を繰り返す

 

たとえば「箱を用意し1から10まで足す」手順は、擬似言語では「合計 ← 0」「i を 1〜10 まで繰返し」「合計 ← 合計 + i」の流れで書かれます。日本語のメモに近い読みやすさが特徴です。

 

制御構造 擬似言語の表記イメージ 意味
順次 上から1行ずつ並ぶ 書かれた順に実行
分岐 if 条件 / else 条件で処理を分ける
反復(繰返し) while 条件 / for i: 1〜10 条件成立中・回数分繰り返す

 

分岐と繰返しは、条件式と処理ブロックがセットになっているのが基本構造です。問題文を読むときは「どこから処理が始まり、どこで条件を見て、どこに戻るか」を矢印でなぞる感覚で追うと、頭の中の動作が安定します。

 

別の観点として、代入記号は「=」ではなく「←」が使われるのが特徴です。数学のイコールと区別するためで、「右辺の値を左辺の箱に入れる」方向性を視覚的に示しています。実在言語に慣れている人ほど、ここで一度立ち止まると混乱を防げます。

 

3. 配列と手続き(引数・戻り値)

配列と手続きの関係を整理するイメージ

あなたが基本構文の次に出会うのが、配列と手続き(関数)です。データを束で扱う仕組みと、手順をひとまとまりに名前付けて呼び出す仕組みを指します。

 

  • 配列: 同じ型の値を並べて1つの名前で扱う。要素は「配列名[添字]」で指定する
  • 手続き / 関数: 一連の処理に名前を付けたもの。引数(渡す値)と戻り値(返す値)を持つ

 

たとえば「配列 scores の合計を求める」場面では、「i を 1〜10 まで繰返し / 合計 ← 合計 + scores[i]」のように要素を順に取り出して足し合わせます。配列は、繰返しと組み合わせて使うのが一般的です。

 

手続きは、同じ処理を何度も書かずに済ませたい、処理に名前を付けて読みやすくしたい場面で使われます。引数で値を受け取り、戻り値で結果を返すのが基本形で、料理レシピの手順カードに例えると分かりやすい仕組みです。材料(引数)を渡すと料理(戻り値)が返ってくるイメージです。

 

手続き呼び出しを読む要点は、どの値を渡し、どんな値が返るかを最初に確認することです。呼び出し側と手続き内部の動きを分けて追うと、入れ子になっても混乱しにくくなると言われています。

 

→ 配列のさらに先には連結リスト・スタック・キュー・木構造があります。続きは データ構造とは でまとめていますので、配列に慣れたら読み進めてみてください。

 

4. 読み解きのコツ

擬似言語の読み解き手順を時系列で確認するイメージ

あなたが擬似言語を読み解くときの3つのコツを整理します。慣れれば自然にできる読み方です。

 

  1. 上から1行ずつ、紙の上で変数の値を手で追う(トレースと呼ばれる読み方)
  2. 制御構造の入れ子に印を付ける(if の中の while、while の中の if を視覚化)
  3. IPA 公式の擬似言語仕様(科目B サンプル問題)で記法の型を1度覚える

 

読み解きで一番効くのは手で変数を追うトレースです。配列の要素を1つずつ書き出し、繰返しのたびに変数の値を更新していくと、頭の中の動作が紙の上に再現されます。5問解くと感覚が掴めると言われています。

 

5. まとめ: 今日からできる、最初の一歩

今日からの一歩を示すイメージ

ここまで読んだあなたは、擬似言語の輪郭を押さえられたはずです。要点を3つに整理します。

 

  1. 擬似言語 = 特定の言語に依存しない手順記述。プログラム言語の最大公約数を表現する
  2. 基本構文は変数・代入(←)・分岐(if/else)・繰返し(while/for)。順次・分岐・反復の3つで動く
  3. 配列は要素を束で扱い、手続きは引数と戻り値で呼び出す。読み解きはトレースが一番効く

 

擬似言語は、基本情報技術者 科目B アルゴリズムとプログラミングの中核を支える表記です。記法を暗記するより、手順を上から追う読み方を体に染み込ませると、科目B が一気に手の届く範囲に入ります。

 

あなたが今日からできる、最初の一歩を3つ用意しました。

 

  1. 記法整理: 「代入は ← / 分岐は if / 繰返しは while・for」をノートに書く(3分)
  2. サンプル読解: IPA 公式の擬似言語サンプル問題を1問、手で値を追う(7分)
  3. 全体俯瞰: 基本情報技術者試験全体概要に戻り、科目B の位置づけを確認(2分)

 

たった12分で、擬似言語は輪郭のある記法に変わります。完璧に覚えてから動くより、まず1問読んでみる。それが、あなたにとって速い学び方です。

 

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