基本情報技術者 過去問題形式

基本情報技術者 コンピュータシステム 問題集|過去問題形式で8問

コンピュータシステムの分野は、大きく「ハードウェア(CPU・メモリ・性能指標)」と「それを動かす OS(プロセス・仮想記憶・スケジューリング)」の2つに分かれます。SE歴15年以上の現場でも、この2層の関係——CPU が命令をどう処理し、OS がそれをどう割り振るか——を押さえているかどうかで、性能トラブルの読み解きやすさが変わります。基本情報技術者 コンピュータシステムの練習問題8問です。

 

CPU は「取り出し・解読・実行」を順番に繰り返している

CPUの命令実行サイクルを時間の順に整理するイメージ

CPU が1つの命令を処理する流れは、時間の順に並んでいます。命令の取り出し → 解読 → 実行 → 結果の書き戻しという命令実行サイクルを、CPU は高速で延々と繰り返します。この一連の流れをずらして重ねるパイプラインで、処理をさらに速めます。

データを渡す側のメモリにも順番があります。速くて小さい順に、レジスタ → キャッシュメモリ → 主記憶(メインメモリ) → 補助記憶(SSD・HDD)という階層です。CPU に近いほど高速・小容量・高価で、遠いほど低速・大容量・安価になります。主記憶が足りないときは、補助記憶の一部を主記憶のように使う仮想記憶で見かけ上の容量を広げます。処理の途中で急ぎの用事が入る割込みが起きると、CPU は今の作業を一時中断し、優先度に応じてスケジューリングで順番を切り替えます。

 

学ぶ順としては、まず「命令実行サイクル」で CPU の動きを、次に「メモリ階層」で速度と容量のトレードオフを、最後に「プロセスとスケジューリング」で OS の仕事を、という流れが無理なく積み上がります。土台の CPU とメモリが分かると、仮想記憶や割込みの理屈がすっと入ります。8問で、どの段でつまずくかを確かめましょう。解けなかった設問は、解説のすぐ下のリンクから解説記事に進めます。

 

Q1. CPU の構成要素のうち、加算や比較などの演算を実際に行う部分として、もっとも適切なものはどれですか?

回答

解説

正解は「C」です。

演算装置(ALU:Arithmetic Logic Unit)は、加算・減算などの算術演算や AND・OR などの論理演算を実際に行う部分です。CPU は大きく「制御装置・演算装置・レジスタ」で構成され、ALU は計算を担当する手のような役割を持ちます。

A の制御装置は命令の解読と各部への指示、B のレジスタは演算対象を一時的に保持する高速な記憶、D の主記憶は CPU の外にあるメモリなので、いずれも誤りです。

CPU とメモリとはを見る

 

Q2. キャッシュメモリを設ける主な目的として、もっとも適切なものはどれですか?

回答

解説

正解は「A」です。

キャッシュメモリは、CPU と主記憶の間に置かれる高速で小容量の記憶です。よく使うデータを手元に置いておくことで、低速な主記憶へのアクセス回数を減らし、両者の速度差を埋めます。よく開く資料を机の引き出しに入れておくイメージです。

B の不揮発記憶は補助記憶などの役割、C の大容量保存は主記憶や補助記憶の役割で、容量より速度を重視するキャッシュの目的とは異なるため、いずれも誤りです。

CPU とメモリとはを見る

 

Q3. クロック周波数が 2GHz の CPU で、1クロックに要する時間として、もっとも適切なものはどれですか?

回答

解説

正解は「D」です。

クロック周波数は1秒あたりのクロック数で、1クロックの時間はその逆数です。2GHz は1秒間に 20億回なので、1クロックは 1 ÷ (2×10の9乗) 秒 = 0.5ナノ秒です。周波数が高いほど1クロックが短くなり、命令を速く処理できる目安になります。

A・B は単位の桁を取り違えた値、C の 2ナノ秒は逆数を取らずに数値をそのまま使った誤りです。

CPU とメモリとはを見る

 

Q4. OS(オペレーティングシステム)の役割として、もっとも適切なものはどれですか?

回答

解説

正解は「B」です。

OSは、CPU・メモリ・ストレージ・入出力装置といったハードウェア資源を管理し、アプリケーションが使いやすい形で提供する基本ソフトウェアです。アプリとハードの間に立つ通訳のような存在で、複数のプログラムが資源を奪い合わないよう調整します。

A は応用ソフトウェア(アプリ)の役割、C は通信機器の説明で、いずれも OS 本来の役割とは異なるため誤りです。

OS とプロセスとはを見る

 

Q5. プロセスとスレッドの関係として、もっとも適切なものはどれですか?

回答

解説

正解は「A」です。

プロセスは OS から見た実行単位で、それぞれが独立したメモリ空間などの資源を持ちます。スレッドはプロセス内の処理の流れで、同じプロセス内の複数スレッドはメモリを共有しながら並行して動けます。1つの作業場(プロセス)で複数の人(スレッド)が同じ道具を使い分担するイメージです。

B は大小関係が逆、C は両者を同一視している点、D はスレッドを複数作れる点を見落としており、いずれも誤りです。

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Q6. 仮想記憶(仮想メモリ)の仕組みの説明として、もっとも適切なものはどれですか?

回答

解説

正解は「C」です。

仮想記憶は、補助記憶(ストレージ)の一部を主記憶の代わりに使い、実際の主記憶容量より大きなメモリ空間をプログラムに見せる仕組みです。データはページ単位で主記憶と補助記憶を出し入れ(ページング)されます。狭い机でも棚と出し入れすれば広く使えるのに似ています。

A の周波数引き上げや B の並列処理は別の技術で、メモリ空間を拡張する仮想記憶とは異なるため、いずれも誤りです。

OS とプロセスとはを見る

 

Q7. 割込み(インタラプト)の説明として、もっとも適切なものはどれですか?

回答

解説

正解は「B」です。

割込みは、入出力の完了・タイマー・エラーなどの事象が起きたときに、CPU が実行中の処理を一時中断し、その事象に対応する処理(割込み処理)へ切り替える仕組みです。対応が終わると元の処理に戻ります。作業中に来客のチャイムが鳴って一旦応対し、また作業へ戻るイメージです。

A は命令のまとめ処理、C はデフラグの説明で、いずれも割込みとは別の概念なので誤りです。

CPU とメモリとはを見る

 

Q8. プロセススケジューリング方式のうち、到着した順にプロセスを処理する方式として、もっとも適切なものはどれですか?

回答

解説

正解は「D」です。

到着順方式(FCFS:First Come First Served)は、CPU を要求した順にプロセスを処理する、もっとも単純なスケジューリング方式です。レジの行列のように、先に並んだものから順に処理されます。実装は簡単ですが、先に重い処理が来ると後続が待たされる弱点があります。

A は一定時間ごとに順番を回す方式、B は優先度の高いものを先に処理する方式、C は処理時間の短いものを優先する方式で、いずれも到着順とは異なるため誤りです。

OS とプロセスとはを見る

 

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