DP-900 問題

DP-900 非リレーショナルデータ 問題集|過去問題形式で7問

「非リレーショナル(NoSQL)は、リレーショナルの上位互換で何でも入る」——この思い込みが、この分野で最初につまずく原因です。実際は、リレーショナルが苦手な形のデータを扱うための別の道具であって、優劣ではなく適材適所です。Microsoft Azure Data Fundamentals(DP-900)「Azure上の非リレーショナルデータ」の練習問題7問を解く前に、よくある誤解を先に外しておきましょう。

 

NoSQL=「何でもあり」ではない?よくある誤解を外す

非リレーショナルデータのよくある誤解を正しい理解に置き換えるイメージ

誤答の選択肢は、こうした「ありがちな勘違い」をそのまま書いてあることが多いです。代表的な思い込みを、正しい理解に置き換えておきます。

誤解①「NoSQLはスキーマがないから何を入れてもよい」 → 厳密な固定スキーマがないだけで、キー・バリューやドキュメント、グラフといったデータモデルは決まっています。無秩序に入れる箱ではありません。
誤解②「Azure Cosmos DB は1つのデータモデルだけ」 → Cosmos DB は複数のAPI(NoSQL/MongoDB/Cassandra/Gremlin/Table など)に対応し、用途に合うモデルを選べます。
誤解③「グローバル分散はただの海外バックアップ」 → 世界各地のリージョンにデータを複製し、利用者に近い拠点から低遅延で読み書きさせる仕組みです。単なる予備ではありません。
誤解④「非構造化データもデータベースに入れるべき」 → 画像や動画は Blob Storage のようなオブジェクトストレージに置くのが基本で、DBには参照情報だけを持たせます。

 

この「思い込みを外す」視点で読むと、7問の選択肢のねらいが見えてきます。特に、保存先を選ぶ問題は「データのかたち」と「使い方」から逆算するのがコツです。

 

Azure Storage 4種の使い分け
・Blob … 画像・動画・バックアップなど非構造化データの置き場(オブジェクトストレージ)。
・File … 共有ファイルサーバーのように使えるマネージドファイル共有。
・Queue … アプリ間で処理を受け渡すメッセージの待ち行列。
・Table … キーと属性で持つ大量の構造化データ(簡易なキー・バリュー表)。

 

Q1. 「非リレーショナルデータ」の説明として、もっとも適切なものはどれですか?

回答

解説

正解は「B」です。

非リレーショナルデータは、リレーショナルデータベースのように固定された表(行と列)にきっちり収めることを前提としないデータです。JSON のように項目(キー)がデータごとに違っていてもよく、半構造化・非構造化のデータを柔軟に扱えるのが特徴です。

A は固定された表を前提とするリレーショナルデータの説明、C は SQL 専用という誤った決めつけ、D は数値だけという誤りで、いずれも非リレーショナルの考え方とは異なります。

構造化・半構造化・非構造化データとは(詳しい解説)を見る

 

Q2. Azure Cosmos DB の特徴として、もっとも適切なものはどれですか?

回答

解説

正解は「D」です。

Azure Cosmos DBは、フルマネージドの NoSQL(非リレーショナル)データベースです。世界中の複数リージョンへデータを分散・複製でき(ターンキーのグローバル分散)、低遅延での読み書きを目指せます。世界中に利用者がいるアプリのデータ基盤に向いています。

A はグローバル分散できるため誤り、B はフルマネージドでOS管理が不要なため誤り、C はファイル共有サービス(Azure Files)の説明で、いずれも Cosmos DB の特徴とは異なります。

Azure Cosmos DB とは(詳しい解説)を見る

 

Q3. Azure Cosmos DB の「API」に関する説明として、もっとも適切なものはどれですか?

回答

解説

正解は「A」です。

Azure Cosmos DB は複数のAPIに対応しており、ネイティブの API for NoSQL のほか、MongoDB・Cassandra・Gremlin(グラフ)・Table などから用途に合わせて選べます。文書型・キー値型・グラフ・テーブルといった複数のデータモデルを扱えるのが強みです。

B は SQL Server 専用という誤り、C はAPI がないという誤り、D はデータモデルを扱えなくなるという誤りで、いずれも Cosmos DB の説明とは異なります。

Azure Cosmos DB とは(詳しい解説)を見る

 

Q4. 画像や動画、バックアップファイルなど、形の決まっていない大量の非構造化データを保存する用途に、もっとも適したものはどれですか?

回答

解説

正解は「C」です。

Azure Blob Storageは、テキストやバイナリといった非構造化データを大規模に保存できるオブジェクトストレージです。画像・動画の配信、バックアップやアーカイブ、分析用データの保管などに向いています。

A の Queue はコンポーネント間のメッセージのやり取り、B の Table は構造化データのキー/属性ストア、D の Azure SQL Database はリレーショナルデータベースで、いずれも大量の非構造化ファイル置き場としては Blob ほど適していません。

Azure Blob Storage とは(詳しい解説)を見る

 

Q5. クラウド上の複数の仮想マシンから、共通のフォルダーとしてファイルを共有したい場合に、もっとも適したものはどれですか?

回答

解説

正解は「A」です。

Azure File Storage(Azure Files)は、SMB や NFS といった標準のプロトコルで使えるマネージドのファイル共有サービスです。複数の仮想マシンから同じファイル共有をマウントして、共通のフォルダーのように読み書きを共有できます。

B の Queue はメッセージのやり取り用、C の Table は構造化データのキー/属性ストア、D の Blob はオブジェクト単位の保存で、ファイル共有(フォルダーとしての共有)の用途には Azure Files がもっとも適しています。

Azure Storage サービスとは(詳しい解説)を見る

 

Q6. アプリの部品どうしを切り離し、処理を後回し(非同期)でやり取りするためのメッセージを一時的にためておく用途に、もっとも適したものはどれですか?

回答

解説

正解は「B」です。

Azure Queue Storageは、アプリのコンポーネント間でメッセージを信頼性高くやり取りするためのストアです。たとえば画像のアップロードを受け取ったらメッセージをキューに入れ、別の処理がそれを取り出してサムネイルを作る、といった非同期処理に使えます。部品どうしを切り離して、それぞれを別々に増減できるのが利点です。

A の Blob はファイル置き場、C の Files はファイル共有、D の Table は構造化データの保存用で、メッセージのやり取りには Queue がもっとも適しています。

Azure Storage サービスとは(詳しい解説)を見る

 

Q7. Azure Table Storage の説明として、もっとも適切なものはどれですか?

回答

解説

正解は「C」です。

Azure Table Storageは、構造化データをキー/属性のペアとして保存できる NoSQL ストアです。スキーマレス(あらかじめ列を固定しない)設計のため、Webアプリのユーザー情報やデバイス情報など、項目が一定でない柔軟なデータの保存に向いています。

A はリレーショナルデータベースの説明、B は Blob Storage、D は Queue Storage の説明で、いずれも Table Storage とは異なります。

Azure Storage サービスとは(詳しい解説)を見る

 

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