Azure Blob Storageとは?やさしく解説

Azure Blob Storageとは?やさしく解説

Azure Blob Storageの仕組みに迷う社会人のイメージ
「Blob Storageって、どんなサービス?」
「普通のフォルダと何が違うの?」
「どんなデータを置く場所なの?」

画像もログもバックアップも、形はバラバラなのに量だけは増え続ける。その置き場に困ったときの答えが、Blob Storageです。

Azure Blob Storageとは、大量の非構造化データを保存できるオブジェクトストレージです。画像・動画・バックアップ・ログのように、決まった形を持たないデータを、量を気にせず預けられます。

 

この記事では、Blob Storageの基本を押さえ、コンテナとオブジェクトの関係、アクセス頻度で保管を使い分けるアクセス層を対応表で見ます。最後に、Files・Diskとの役割の違いを一覧で整理します。AZ-900のアーキテクチャとサービス対策に効きます。クラウド自体の前提は クラウドコンピューティングとは で押さえられます。

 

1. 形の決まらないデータを大量に置く

非構造化データをまとめて保存するオブジェクトストレージのイメージ

あなたが最初に押さえたいのは、Blob Storageが形の決まらないデータを大量に置けるストレージだという点です。Blobは「かたまり」を表す言葉で、画像・動画・書類・ログといった非構造化データを、1つのオブジェクトとして保管します。表のように整った形を持たないデータも、そのまま預けられるのが持ち味です。

 

感覚が近いのは、大型の貸し倉庫です。自分で棚を増設しなくても、預けたいだけ運び込めますよね。容量の上限を意識せずデータを置ける点が、Blob Storageと貸し倉庫の似ているところです。あなたは倉庫の増築を気にせず、荷物を運び込むことに集中できます。

 

Blob Storageの芯は、形の決まらないデータを、オブジェクトとして大量に預ける発想です。容量の管理はクラウドに任せ、あなたはデータの出し入れだけに集中できます。だから、日々増え続ける画像やログの置き場として、真っ先に候補に挙がります。

 

2. コンテナとオブジェクトの関係

コンテナにオブジェクトを入れて整理する関係のイメージ

Blob Storageを使い始めると、あなたがまず出会うのがオブジェクトコンテナという2つの言葉です。オブジェクトは、保存する1つ分のデータ。1枚の画像、1本の動画、1つの書類が、それぞれ1つのオブジェクトにあたります。そのオブジェクトを入れる「入れ物」がコンテナで、オブジェクトをまとめて保管する箱のような単位です。

 

先ほどの倉庫でいえば、コンテナが仕切られた区画、オブジェクトが中の荷物です。荷物を区画に入れて出し入れする感覚で、データを保存・取得します。見た目はフォルダのように整理できますが、内部ではオブジェクトをまとめて扱う作りで、フォルダ階層をたどる仕組みとは設計が異なる点も、あなたは押さえておきましょう。

 

3. アクセス頻度で保管を変える「層」

アクセス頻度に応じてホット・クール・アーカイブを使い分けるイメージ

大量のデータを預けるとき役立つのがアクセス層です。これは、データのアクセス頻度に合わせて保管方法を選べる仕組み。よく使うデータは取り出しやすい層に、めったに使わないデータは割安な層に置くことで、無駄のない保管ができます。あなたが頻度で置き分けるための、3つの層を表にしました。

 

アクセス層 向くデータ ねらい
ホット よく取り出すデータ 取り出しやすさを優先
クール たまに使うデータ 保管の割安さを優先
アーカイブ 長期保管のデータ 最も割安に長くしまう

 

ここでは「頻度に応じて選び分けられる」とだけ掴めば十分です。ポイントは、置き場所を頻度で分けると、保管の無駄が減ることです。毎日開く資料をアーカイブに眠らせれば取り出しに手間がかかり、逆に何年も触らないログをホットに置き続ければ割高になります。あなたが使う頻度でデータの棚を分けるだけで、この無駄を抑えられます。もう一つの強みが拡張性で、データが増えても、あなたが容量を増やす作業をしなくても、必要なだけ保管していけます。倉庫の壁を自分で広げなくても荷物が入り続ける——少量から大量まで、同じ使い勝手で扱える点が支持される理由です。

 

Blob Storageの要点は、アクセス頻度で選べる層容量を気にしない拡張性の組み合わせです。使う頻度で置き場所を変え、増え続けても破綻しない。この2つが、置き場として選ばれる決め手になります。

 

4. まとめ:Blob・Files・Diskの使い分け

BlobとFilesとDiskを用途で使い分けるイメージ

Blob Storageの定番の使われ方は、Webサイトで使う画像・動画の保管、大切なデータのバックアップ、システムが出すログの蓄積です。形の違うデータをまとめて放り込める強みが、こうした幅広い用途に効いています。とくに「大量のデータをまず蓄積し、後から分析する」使い方は、データレイクという発想につながります。あなたが集めたログを、後でまとめて分析にかける——その土台としてBlobが選ばれるわけです。仕組みは データウェアハウスとデータレイクとは で、Blobが分析基盤の土台になる理由が見えてきます。

 

最後に、Azureの他のストレージとの使い分けを一覧にします。あなたが用途で選べるよう、役割の違いを押さえておきましょう。

 

  • Blob — 大量の非構造化データを預ける置き場(画像・ログ・バックアップ)
  • Files — 共有フォルダのように複数から使う仕組み
  • Disk — VMが直接使う作業領域(内蔵ディスク相当)

 

Blob Storageは、他のクラウドのオブジェクトストレージと役割が似ています。AWSの AWS S3とは に相当するサービスなので、対比すると理解が深まります。Files・Disk・Queue・Tableも含めた全体像は Azureのストレージサービスとは で俯瞰でき、Diskを直接使う Azure仮想マシン(VM)とは と合わせると、使い分けが立体的に見えます。

 

Blob Storageは、AZ-900のアーキテクチャとサービス領域でストレージの代表格として登場します。「非構造化データを大量に、オブジェクトとして預ける」——この一言をあなたが押さえれば、周辺のAzureストレージ用語も、役割の違いで整理できます。試験では「画像や動画を大量に保管するのに適したサービスは?」といった形で問われるので、用途とBlobを結びつけておくと迷いません。非構造化・大量・オブジェクトの3語が出たら、あなたはBlobを思い出せるようにしておきましょう。

 

次のステップ

Blob Storageが出るAZ-900の学習範囲は、Azure Fundamentals(AZ-900)試験全体概要 で確認しておくと、どこから手をつけるか判断できます。

理解を仕上げるなら、AZ-900 アーキテクチャとサービスの問題集 で、ストレージの選び分けを解いて総仕上げにしてください。