ITパスポート システム戦略・経営分析分野「DX・BPR・IT 投資・財務会計・統計・データ活用・損益分岐点」の練習問題8問です。解けなかった問題は、各問の解説末尾のリンクから対応する解説記事に進んでください。
Q1. 「DX(デジタルトランスフォーメーション)」の説明として、もっとも適切なものはどれですか?
回答
解説
正解は「C」です。
DX は、デジタル技術を活用して、製品・サービスや業務の進め方、さらにはビジネスモデルそのものを変革する 取り組みを指します。単なる道具のデジタル化(デジタイゼーション)にとどまらず、仕組みや価値の生み出し方を変える ところに重点があります。手段の置き換えではなく、勝ち方そのものを変える発想です。
A は単なる電子保存、B は機器の買い替えにすぎず、いずれも DX の本質を表す説明ではありません。
Q2. 業務改革の手法である「BPR」の説明として、もっとも適切なものはどれですか?
回答
解説
正解は「A」です。
BPR(ビジネスプロセスリエンジニアリング) は、既存の業務プロセスを 根本から見直し、抜本的に設計し直す ことで、品質やコスト、スピードを大きく改善する手法です。今のやり方を少し手直しするのではなく、そもそもの進め方をゼロから組み直す 点が特徴で、DX を進める際の土台にもなります。
B は手順を変えない対応、C は座席変更、D はデザイン変更にすぎず、いずれも BPR の説明ではありません。
Q3. 投資した費用に対してどれだけの利益が得られたかを表す指標「ROI」の説明として、もっとも適切なものはどれですか?
回答
解説
正解は「D」です。
ROI(投資利益率) は、投資した費用に対して、どれだけの利益が得られたか を割合で表す投資効果の指標です。IT 投資の判断でも、かけた費用に見合う効果が出ているかを測る物差しとして使われます。数字が大きいほど、投資が効率よく利益を生んでいると判断できます。
A は通信速度、B は稼働率(信頼性)、C は人事の指標で、いずれも ROI の説明ではありません。
Q4. 財務諸表の「貸借対照表(BS)」と「損益計算書(PL)」の違いとして、もっとも適切なものはどれですか?
回答
解説
正解は「B」です。
貸借対照表(BS) は、決算日などの ある一時点における資産・負債・純資産の状態 を表します。損益計算書(PL) は、一定期間の収益と費用、その差である利益 を表します。BS は「今いくら持っているかのスナップ写真」、PL は「期間中にどれだけ稼いだかの記録」とイメージすると違いがつかめます。
A・D は無関係な対象、C は両者を同一視している点が誤りで、いずれも本問の答えではありません。
Q5. データのばらつきの大きさを表す統計の値として、もっとも適切なものはどれですか?
回答
解説
正解は「C」です。
標準偏差 は、データが 平均からどれだけ散らばっているか(ばらつき) を表す値で、分散の平方根 として求めます。値が小さいほどデータは平均の近くに集まり、大きいほど広く散らばっています。平均値や中央値 はデータの「中心」を表す値で、ばらつきそのものは表しません。
A は中心を表す平均、B は中心を表す中央値で、いずれも「ばらつきの大きさ」を表す値ではありません。
Q6. データ活用・データ分析を進める際の基本的な考え方として、もっとも適切なものはどれですか?
回答
解説
正解は「A」です。
データ活用では、まず 何を知りたいのか(目的)を明確にし、その目的に合ったデータを集めて分析することが基本です。やみくもに集めるのではなく、問いを先に立てる ことで、必要なデータと分析方法が定まります。また、データの 正確さや新しさ(品質) を保つことも、信頼できる結果を得るうえで欠かせません。
B は目的なき収集、C はデータ品質を軽視する考え方で、いずれも適切なデータ活用の姿勢ではありません。
Q7. 「損益分岐点」の説明として、もっとも適切なものはどれですか?
回答
解説
正解は「B」です。
損益分岐点 は、売上高と費用がちょうど等しくなり、利益も損失も出ない売上高の水準 を指します。この点を超えれば利益が出て、下回れば損失になります。費用は売上に応じて増える 変動費 と、売上に関わらずかかる 固定費 に分けて考えるのが基本で、採算の目安を知るのに役立ちます。
A は時間帯、C は欠品数量の説明で、いずれも損益分岐点の意味ではありません。
Q8. DX 推進と IT 投資のつながりに関する考え方として、もっとも適切なものはどれですか?
回答
解説
正解は「D」です。
DX を進めるうえでは、経営戦略に沿って IT 投資の目的を定め、ROI などの指標で 投資効果を評価しながら 取り組むことが大切です。技術の導入そのものが目的化すると、費用だけかかって成果が出ないことになりがちです。狙う成果から逆算して投資する 姿勢が、DX を実りあるものにします。
A は効果検証の軽視、B は金額偏重、C は両者を切り離す考え方で、いずれも適切ではありません。
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