ITパスポート マネジメント系「プロジェクトマネジメント・アジャイル開発・PMBOK・ITIL・SLA」の練習問題8問です。あなたが解けなかった問題は、各問の解説末尾のリンクから対応する解説記事に進んでください。
Q1. プロジェクトマネジメントの説明として、もっとも適切なものはどれですか?
回答
解説
正解は「B」です。
プロジェクトマネジメントは、期限・コスト・品質・スコープといった複数の制約を見ながら、メンバーや関係者をまとめ、計画・実行・統制を通じて目標達成に導く活動です。1回限り(有期性)かつ固有の目標を持つ取り組みが「プロジェクト」と呼ばれ、その運営にあたるのがプロジェクトマネジメントです。
A は「定常業務(運用)」、C は「個人タスク」の説明で、いずれもプロジェクトマネジメントの定義からは外れます。
Q2. アジャイル開発の基本的な特徴として、もっとも適切なものはどれですか?
回答
解説
正解は「C」です。
アジャイル開発は、短い反復(イテレーション / スプリント)ごとに動くソフトウェアを作り、利用者のフィードバックを取り込みながら要件の変化に柔軟に対応する開発手法です。スクラム・XP(エクストリームプログラミング)・カンバンなどの具体的な手法が、アジャイル開発の枠組みに含まれます。
A はウォーターフォール型に近い説明、B はチーム開発ではなく属人的な作業の説明で、いずれもアジャイル開発の特徴ではありません。
Q3. ウォーターフォール開発とアジャイル開発の関係として、もっとも適切なものはどれですか?
回答
解説
正解は「D」です。
ウォーターフォール開発は、要件定義→設計→実装→テスト→運用と、工程を順番に進める手法です。要件が比較的固まっているシステムや、後戻りコストが大きい大規模システムに向いています。一方、アジャイル開発は短い反復で要件変化に対応しやすく、Web サービスや新規プロダクトのように仕様が動きやすい開発に向いています。
どちらにも得意分野と注意点があり、「優れているのはどちら」と一律には言い切れません。プロジェクトの性質に合わせた使い分けが基本姿勢です。
A は事実と異なり、現在もウォーターフォールは多くの現場で使われています。B は万能視は誤りで、向き不向きがあります。C は両者の定義そのものが異なります。
Q4. PMBOK(Project Management Body of Knowledge)の説明として、もっとも適切なものはどれですか?
回答
解説
正解は「A」です。
PMBOK は、米国の PMI(Project Management Institute)が発行している、プロジェクトマネジメントの知識を体系化したガイドです。スコープ・スケジュール・コスト・品質・リソース・コミュニケーション・リスク・調達・ステークホルダーなど、複数の知識エリアを横断的に扱い、現場で意識すべき観点を整理しています。
B はプログラミング入門書、C はクラウド事業者のマニュアルで、PMBOK とは無関係です。
Q5. スクラム開発における基本的なロール(役割)の組み合わせとして、もっとも適切なものはどれですか?
回答
解説
正解は「B」です。
スクラムでは、プロダクトオーナー(PO)・スクラムマスター(SM)・開発チームの3ロールでチームが構成されます。プロダクトオーナーは何を作るかの優先順位を決め、スクラムマスターはチームがスクラムのやり方に沿って動けるよう支援し、開発チームは実際に動くソフトウェアを作る担当です。
A は単一ロールでの統括という考え方で、スクラムの分担モデルとは異なります。C は事業組織の役割分担で、スクラムのロールではありません。
Q6. ITIL(Information Technology Infrastructure Library)の説明として、もっとも適切なものはどれですか?
回答
解説
正解は「C」です。
ITIL は、IT サービスを安定して提供・改善するためのベストプラクティスを体系化したフレームワークです。インシデント管理・問題管理・変更管理・サービスレベル管理など、IT 運用の現場で意識する基本プロセスが整理されています。サービスマネジメントの共通言語として、世界中の現場で参照されています。
A は通信プロトコルの話、B は機器メーカーの製品ブランドで、いずれも ITIL の説明ではありません。
Q7. SLA(Service Level Agreement)と SLO(Service Level Objective)の関係として、もっとも適切なものはどれですか?
回答
解説
正解は「A」です。
SLA は、IT サービス提供者と利用者(顧客)の間でサービス品質について合意した契約上の取り決めです。「月間稼働率 99.9% 以上」「障害発生時の一次応答 1 時間以内」など、契約として外向きに約束する基準を示します。一方、SLO は SLA を満たすために内部の運用チームが追いかける具体的な目標値です。SLA を上回る余裕を持って SLO を設定し、運用チームが日々の指標として管理するのが一般的な使い方です。
B は SLO を法律規定としている時点で誤りで、C は両者の役割が異なるため同義語にはなりません。
Q8. ソフトウェア開発におけるテスト工程の一般的な順序として、もっとも適切なものはどれですか?
回答
解説
正解は「B」です。
ソフトウェアのテスト工程は、一般的に単体テスト(モジュール単位)→ 結合テスト(モジュール同士の連携)→ 総合テスト(システム全体)の順に、検証対象の範囲を広げていきます。小さな単位で品質を確認してから、組み合わせて検証する流れにすることで、不具合の発見と原因切り分けがしやすくなります。受入テストはこの後、利用者側の検収として実施されます。
A は順序が逆向きで、効率の悪い検証になります。C は単体テストの目的を越えており、システム全体の検証は総合テストの役割です。
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