32ビットで約43億——これは IPv4 アドレスの総数です。ネットワーク分野は、こうした「数」で輪郭をつかむと、用語がぐっと具体的になります。ITパスポート ネットワーク分野(DNS・IP アドレス・HTTP/HTTPS・OSI 参照モデル・ネットワーク機器)の練習問題8問です。まず押さえておきたい数字を先に並べておきましょう。
このIPアドレス、いくつ作れる? 数で押さえるネットワーク

IP アドレスは機器の住所です。IPv4 は 32 ビットで、作れる数は 2 の 32 乗=約 43 億個。世界の機器増加で足りなくなり、128 ビットの IPv6 へ広げました。桁がまるで違うので、枯渇の心配が実質なくなります。次にポート番号は 0〜65535 の範囲で、どのサービス宛てかを区別します。代表は HTTP=80 番・HTTPS=443 番・DNS=53 番。OSI 参照モデルは通信の役割を 7 階層に分けた設計図で、実際の TCP/IP は 4 階層に整理して使います。
数字が主役になるのが転送時間の計算です。ここでの落とし穴は単位。回線速度の bps はビット、ファイルサイズの多くはバイトで、1 バイト=8 ビットの差があります。たとえば 10 M バイトのファイルは 80 M ビット。100 Mbps の回線なら、理論上は 80 ÷ 100 = 0.8 秒で送れる計算です(実際は伝送効率で割り引くため、これより長くかかります)。
・IPv4 = 32 ビット / IPv6 = 128 ビット
・HTTP = 80 番 / HTTPS = 443 番 / DNS = 53 番
・OSI 参照モデル = 7 階層 / TCP/IP = 4 階層
・1 バイト = 8 ビット(速度計算の出発点)
計算問題でつまずくのは、たいてい「bps はビット、サイズはバイト」の単位換算です。8 倍の差を先に意識するだけで、取りこぼしが減ります。数字を物差しにして、8 問に進みましょう。単位でつまずいた問題は、解説末尾に添えたリンクからネットワークの記事へ進み、換算の考え方を補えます。
Q1. インターネットで使われる「DNS」の役割として、もっとも適切なものはどれですか?
回答
解説
正解は「B」です。
DNS(Domain Name System) は、人が覚えやすい ドメイン名(example.com など)を、コンピュータが通信に使う IP アドレス に変換する仕組みで、この変換を 名前解決 と呼びます。電話帳で名前から電話番号を調べる作業に似ています。これがあるおかげで、利用者は数字の IP アドレスを覚えずに済みます。
A はデザイン情報の説明、C は暗号化(TLS など)の説明で、いずれも DNS の役割ではありません。
Q2. IPv4 と IPv6 の違いとして、もっとも適切なものはどれですか?
回答
解説
正解は「D」です。
IPv4 はアドレスを 32ビット で表すため、割り当てられるアドレス数に限りがあります。IPv6 は 128ビット でアドレスを表すため、桁違いに多くのアドレスを扱えます。IPv4 アドレスの枯渇を背景に、IPv6 への移行が進められてきました。
A は有線・無線の区別という誤り、B はアドレス数が同じという誤り、C は IP アドレスを使わないという誤りで、いずれも本問の答えではありません。
Q3. HTTP と HTTPS の違いとして、もっとも適切なものはどれですか?
回答
解説
正解は「A」です。
HTTP は Web ページのデータをやり取りするための通信方式ですが、内容を 暗号化しない ため、第三者に盗み見られる可能性があります。HTTPS は HTTP の通信を TLS で暗号化 して保護したもので、パスワードやクレジットカード番号など重要な情報を扱うページで広く使われています。
B は用途を画像・文字で分ける誤り、C は保護に違いがないとする誤りで、いずれも本問の答えではありません。
Q4. ネットワークの「OSI 参照モデル」に関する説明として、もっとも適切なものはどれですか?
回答
解説
正解は「C」です。
OSI 参照モデル は、ネットワーク通信に必要な機能を 7つの階層(物理層・データリンク層・ネットワーク層・トランスポート層・セッション層・プレゼンテーション層・アプリケーション層)に分けて整理したモデルです。実際のインターネットで使われる TCP/IP 階層モデル は、これを4階層程度にまとめた形に対応します。階層に分けることで、通信の役割分担を理解しやすくなります。
A はハードウェア構成、B は開発工程、D はデータベース設計の説明で、いずれも OSI 参照モデルではありません。
Q5. ネットワーク機器「ルータ」の役割として、もっとも適切なものはどれですか?
回答
解説
正解は「B」です。
ルータ は、異なるネットワーク同士を中継し、IP アドレスをもとに最適な経路を選んでデータを転送する 機器です。家庭やオフィスのネットワークをインターネットへつなぐ役割を担います。同じネットワーク内で宛先を見て必要なポートにだけ転送するのが スイッチ、受け取った信号を全ポートへ流すだけの単純な機器が ハブ です。
A はハブの動作、C はプリンタ、D は電源装置の説明で、いずれもルータの役割ではありません。
Q6. ネットワークの「ポート番号」の役割として、もっとも適切なものはどれですか?
回答
解説
正解は「C」です。
ポート番号 は、1台のコンピュータ上で動く複数のサービスのうち、どのアプリケーション宛ての通信か を区別するための番号です。IP アドレスが「建物の住所」だとすると、ポート番号は「部屋番号」にあたります。代表的な例として、HTTP は80番、HTTPS は443番がよく使われます。
A は物理的な設置場所の説明、B は暗号強度の説明で、いずれもポート番号の役割ではありません。
Q7. 無線LAN(Wi-Fi)の通信に関する説明として、もっとも適切なものはどれですか?
回答
解説
正解は「A」です。
無線LAN(Wi-Fi) は 電波を使って通信する ため、電波が届く範囲にいる第三者に通信を傍受される可能性があります。そのため、WPA2 や WPA3 などの暗号化 によって通信を保護することが重要になります。アクセスポイントを介して複数の機器を同時に接続できる点も特徴です。
B はケーブル接続という誤り(無線はケーブルを使わない)、C は1対1しか接続できないという誤りで、いずれも本問の答えではありません。
Q8. 「プライベートIPアドレス」に関する説明として、もっとも適切なものはどれですか?
回答
解説
正解は「B」です。
プライベートIPアドレス は、社内や家庭など 組織内部のネットワークで使うためのアドレス です。インターネットへ出るときは、ルータなどで グローバルIPアドレスに変換(NAT)して通信します。限りのあるグローバルアドレスを節約できる仕組みです。
A はグローバルIPアドレスの説明、C はアドレスを通信速度と取り違えた説明で、いずれもプライベートIPアドレスの説明ではありません。
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