
「どっちを受ければいいの?」
「受けるなら、どっちから先に?」
そんな疑問を持つ、これから資格に挑戦するあなたへ。
結論から言えば、
多くの初心者には「ITパスポート → 基本情報」の順がおすすめ
難易度がゆるやかに上がり、土台を固めてから次へ進めるからです。
この記事では、2つの試験の違いを比較表で整理し、タイプ別のおすすめと「どっちから受けるか」の答えを、初心者向けにやさしく解説します。
1. ITパスポートと基本情報技術者、何が違う?

まず、あなたが迷いがちな2つの試験の違いを、ひと目で分かる形に整理しました。
どちらも独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)が主催する国家試験ですが、難易度の段階が違います。ITパスポートはレベル1(入門)、基本情報技術者はレベル2(登竜門)という位置づけです。
| 観点 | ITパスポート | 基本情報技術者 |
|---|---|---|
| 位置づけ | レベル1(IT入門) | レベル2(IT専門職の登竜門) |
| 対象者 | ITを利活用する社会人・学生全般 | IT専門職・エンジニアを目指す人 |
| 試験時間 | 120分 | 科目A 90分 + 科目B 100分 = 計 190分 |
| 問題数 | 100問(四肢択一) | 科目A 60問 + 科目B 20問 = 計 80問 |
| 出題形式 | 四肢択一のみ | 科目A 多肢選択 + 科目B 長文読解・擬似言語 |
| 受験料 | 7,500円(税込) | 7,500円(税込) |
| 受験形式 | CBT 随時実施 | CBT 通年実施 |
| 合格基準 | 総合 600点 + 各分野 300点(1,000点満点) | 科目A 600点 + 科目B 600点(各1,000点満点・両方クリア) |
表の数値は、主催団体である IPA の公式情報に基づく値です。各試験の範囲や勉強時間など、もっと詳しく知りたいあなたは、それぞれの入門記事をどうぞ。
→ ITパスポートとは(試験範囲・受験料・勉強時間)
→ 基本情報技術者とは(試験範囲・受験料・勉強時間)
2. 一番の違いは「難易度」と「問題形式」

表の数字だけでは伝わりにくい、あなたが一番気になる核心の差は2つです。
1つ目は難易度。基本情報には科目Bに 擬似言語(IPA 独自の表記でコード読解に近い)があり、ITパスポートより一段上の力が問われます。
2つ目は問題形式。ITパスポートは四肢択一のみですが、基本情報は長文の読解や、処理の流れを追うトレース問題が出ます。暗記中心か、考えて解くか、という違いです。
言いかえると、ITパスポートは「知っているか」を広く問う試験、基本情報は「使えるか」を深く問う試験です。だからこそ準備のしかたも変わってきます。ITパスポートはテキストと問題演習の往復で進められますが、基本情報の科目Bは、実際に擬似言語を手で追って慣れる時間が欠かせません。
「山登りでいう1合目と3合目」のようなもの。同じ山でも、3合目は装備と体力が一段必要になります。とはいえ登る道はつながっているので、1合目で足慣らしをしておくと3合目がぐっと楽になります。
3. どっちが向いている?(タイプ別おすすめ)

では、あなたはどちらに向いているでしょうか。タイプ別に整理してみます。
・IT未経験で、まず全体像をつかみたい
・社会人として IT の基礎教養を身につけたい
・就職・転職活動で「IT に前向き」と示したい
・短期間で1つ、資格の合格体験がほしい
・エンジニアなど IT 専門職を目指している
・すでに IT の実務に触れている
・プログラミングを学習中で、力試しをしたい
・転職で技術力を客観的に示したい
当てはまる項目が多い方が、いまのあなたに合った一枚です。とはいえ「両方やりたい」と感じたら、次は受ける順番を考えてみましょう。
4. どっちから受けるべき?(結論)

両方を考えているあなたが、一番知りたいのが受ける順番だと思います。
結論として、多くの人は ITパスポートから始める のがおすすめです。理由は3つあります。
- 難易度がゆるやかで、合格体験から学習習慣を作りやすい
- 出題範囲が一部重なり、IT基礎の知識が基本情報の科目Aの土台になる
- 短期間で結果が出やすく、モチベーションを保ちやすい
ITパスポートで IT の地図を頭に入れてから基本情報に進むと、新しい用語に出会っても「あ、これ見たことある」と感じられて、学習がスムーズになります。
まだ迷うなら、両方の模試を少しのぞいて、手応えで決めるのも手です。
5. 両方取る価値とキャリア視点

「結局、両方取る意味はあるの?」と気になるあなたへ。答えは、十分にあります。
2つの資格は、IT 教養から専門職へ続く階段のように積み上がります。ITパスポートで「IT を理解して使える」ことを示し、基本情報で「技術を扱える」ことを示す、という二段構えです。
キャリアの視点でも、基本情報はその先の応用情報技術者など、上位資格への足がかりになります。ITパスポートで基礎を固めてから基本情報・応用情報へと、段階的にステップアップしていく人も多くいます。
就職・転職の場面でも、2枚そろっていると「IT を理解していて、技術も扱える」という説明がしやすくなります。ITパスポートだけでも IT への前向きさは伝わりますが、基本情報まで進むと、学習を継続できる力そのものの証明にもなります。どこまで取るかは、あなたが描くキャリアの方向で決めて大丈夫です。
あなたがどの段にいても、次の一段はちゃんと用意されています。焦らず、いまの自分に合う一枚から始めれば大丈夫です。
まとめ: 今日からできる、最初の一歩

最後に、この記事のポイントを3つだけ振り返ります。
- 違いは「難易度」と「問題形式」。基本情報が一段上
- 迷ったら「ITパスポート → 基本情報」の順がおすすめ
- すでに IT 実務があるなら、基本情報から直接でもOK
今日からできる、最初の一歩はとてもシンプルです。
たった7分ほどで、あなたの資格選びは前に進みます。
完璧に比べきろうとせず、まず気になった方のロードマップを開いてみる。それが、いちばん速い決め方です。
自分のペースで、ゆっくり選んで大丈夫です。