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応用情報 午後「サービスマネジメント」攻略|ITILと稼働率計算の解き方

応用情報の午後サービスマネジメントに取り組む受験者
「午後のサービスマネジメントって、どう解けばいいの?」
「ITILの用語が多くて、覚えきれない…」
「稼働率の計算、いつも自信がない」

そんな悩みを持つ、応用情報技術者試験の午後対策を進めるあなたへ。

結論から言えば、
午後の「サービスマネジメント」は、ITILの考え方さえつかめば得点源にしやすい分野
です。文章を読み解く力で多くが解け、計算も公式が決まったパターンに限られます。コツをつかめば、安定して点を取れるようになります。

この記事では、分野の特徴・典型テーマ・解き方のコツ・時間配分と練習法を、やさしくまとめて解説します。あなたが「この分野なら戦える」と思えるところまで、一緒に整理していきましょう。

 

1. サービスマネジメント分野の特徴

1. サービスマネジメント分野の特徴

午後のサービスマネジメントは、ITIL(ITサービスマネジメントのベストプラクティス集)をベースにした運用シナリオが出題されます。ある企業のシステム運用部門で起きた出来事を題材に、設問が組み立てられるのが典型です。

この分野には、あなたにとってうれしい特徴が二つあります。ひとつは、国語的に解きやすいこと。問題文の中に答えのヒントが書かれていることが多く、読み取る力で得点できます。もうひとつは、計算が稼働率などの決まったパターンに限られること。難しい数学は不要で、公式を正確に使えれば十分です。

例えるなら、この分野の問題文は「運用現場の見取り図」。どのプロセスがどこで動いているかを地図のように整理できれば、設問はその地図の上を指でたどるように解けます。やみくもに用語を暗記するより、流れをつかむほうが近道です。

 

「セキュリティ(問1必須)の次に、もう数問の得点源がほしい」というあなたにとって、サービスマネジメントは選択候補に入れやすい分野です。実務でシステム運用に触れた経験があれば、なおさら相性がよいでしょう。

分野の土台となる考え方は、次の記事でやさしく確認できます。

 

2. よく問われる典型テーマ

2. よく問われる典型テーマ

あなたがまず押さえたいのは、出題の柱になるテーマです。大きく分けると、次のように整理できます。

 

2-1. ITILの主要プロセス

運用シナリオには、ITILの各プロセスが登場します。それぞれの役割の違いを区別できることが、解答のカギになります。

プロセス 役割(ひとことで)
インシデント管理 発生した障害を早く復旧し、サービスへの影響を最小にする
問題管理 インシデントの根本原因を突き止め、再発を防ぐ
変更管理 システム変更によるリスクを評価し、安全に承認・実施する
リリース管理 承認された変更を本番環境へ確実に展開する
構成管理 機器やソフトの構成情報(CMDB)を正しく管理する

 

とくに混同しやすいのがインシデント管理と問題管理です。インシデント管理は「今すぐ動かす(復旧)」、問題管理は「二度と起こさない(原因究明)」と覚えると、設問で迷いません。両者は目的が違うので、答案でも役割を取り違えないことが大切です。

 

2-2. SLAとSLM

SLA(サービスレベル合意書)は、提供するサービスの品質を「稼働率99.9%以上」「障害復旧は2時間以内」のように、利用者と取り決めた約束です。SLM(サービスレベル管理)は、その約束を達成できているか継続的に監視・改善する活動を指します。

午後では「SLAで定めた水準を満たすには、どのプロセスを強化すべきか」といった形で、SLAとほかのプロセスを結びつけて問われることがあります。あなたは「約束(SLA)→ 測って改善(SLM)」という流れで捉えておくと答えやすくなります。

 

2-3. 可用性管理と稼働率計算

この分野で計算が出るとすれば、ほぼ稼働率です。可用性(システムがちゃんと使える割合)を、次の指標で表します。

MTBF(平均故障間隔):故障せずに動き続ける平均時間。長いほど「壊れにくい」。

MTTR(平均修理時間):故障してから復旧するまでの平均時間。短いほど「直りが速い」。

稼働率 = MTBF ÷(MTBF + MTTR)

 

言葉だけだと固く感じるので、具体例で確かめましょう。MTBF が 990 時間、MTTR が 10 時間のシステムを考えます。

稼働率 = 990 ÷(990 + 10)= 990 ÷ 1000 = 0.99(99%)。このように、公式に当てはめるだけで求められます。MTBF と MTTR を取り違えなければ、計算でつまずくことはありません。

複数の装置が直列・並列でつながるときの稼働率も問われることがあります。直列は「両方とも動いて初めて使える」ので掛け算、並列は「どちらか動けば使える」ので少し計算が変わります。基本の公式を土台に、構成図を落ち着いて読み取りましょう。

 

2-4. サービスデスク・運用設計・キャパシティ管理

そのほか、利用者の問い合わせ窓口となるサービスデスクの役割、障害時の連絡体制やエスカレーションを定める運用設計、将来の負荷増を見越して資源を確保するキャパシティ管理なども題材になります。いずれも「現場で困らないように、あらかじめ仕組みを整える」発想でつながっています。

関連して、災害などでサービスが止まったときの備えである BCP(事業継続計画) の考え方も、運用設計の背景として理解しておくと視野が広がります。

 

3. 解き方のコツ

3. 解き方のコツ

典型テーマがつかめたら、次は実際の解き方です。あなたが意識したいコツは、大きく三つあります。

 

コツ1:登場するプロセスを最初に整理する
問題文を読みながら、どのプロセス(インシデント管理・問題管理・変更管理など)が、どの場面で動いているかを書き出します。見取り図を作っておくと、設問がどのプロセスを問うているかすぐ見抜けます。

 

コツ2:用語を正しく使って記述する
記述式では、「復旧」「根本原因」「再発防止」といったITILの言葉を、正しい意味で答案に使うことが評価されます。あいまいな表現より、定義どおりの用語で短く言い切るほうが伝わります。

 

コツ3:稼働率は公式を正確に当てはめる
MTBF と MTTR のどちらが分子・分母のどこに入るかを取り違えないこと。稼働率 = MTBF ÷(MTBF + MTTR)を、手が覚えるまで繰り返しましょう。単位(時間)をそろえることも忘れずに。

 

記述の答案は、長く書けば点になるわけではありません。問われたことに、過不足なく、用語を正しく使って答えるのが基本です。問題文中の言葉を上手に借りると、的を外しにくくなります。

 

4. 時間配分と練習法

4. 時間配分と練習法

午後は150分で、問1(セキュリティ必須)を含む5問を解きます。単純計算で1問あたり約30分が目安です。サービスマネジメントを選ぶなら、この30分の中での進め方を決めておきましょう。

 

  1. 最初の5分:問題文を通読し、登場プロセスとシナリオの流れをつかむ
  2. 次の20分:設問を順に解く。記述は用語を正しく、計算は公式を確認しながら
  3. 最後の5分:用語の使い方・計算結果・解答欄の取り違えがないか見直す

 

練習法としては、過去問を時間を計って解くのが王道です。サービスマネジメントは出題パターンが安定しているので、数年分を解くと「またこの型か」と感じられるようになります。そこまで来れば、本番でも落ち着いて対応できます。

解いたあとは、模範解答と自分の答案を見比べて「どの用語が足りなかったか」を必ず確認しましょう。正解・不正解だけでなく、使うべき言葉を吸収していくことが、記述式の伸びにつながります。

 

稼働率の計算は、MTBF・MTTR の数値を変えた自作問題でも練習できます。公式を手が覚えるまで反復しておけば、本番で「どっちが分子だっけ」と迷う時間を、まるごと節約できます。

 

まとめ: サービスマネジメントを得点源にする

まとめ: サービスマネジメントを得点源にする

ここまでの内容を、あなたが思い出しやすい形でまとめます。

  1. 午後のサービスマネジメントはITILベースの運用シナリオ。国語的に解きやすく、計算は稼働率などに限られる
  2. 典型テーマはITILの各プロセス・SLA/SLM・可用性管理(稼働率)・サービスデスク等。プロセスの役割を区別できることがカギ
  3. 解き方は「登場プロセスを整理」「用語を正しく記述」「公式を正確に」の三つ。30分の時間配分と過去問反復で仕上げる

 

稼働率の公式 MTBF ÷(MTBF + MTTR)だけでも、今日今すぐ手で書いて覚えてしまいましょう。小さな一歩が、本番の数分を救ってくれます。

 

今日できる、最初の3アクション
1. ITILとは を読んで、各プロセスの役割を頭に入れる(10分)
2. ITサービスマネジメントとは で「運用をサービスとして捉える」視点を確認する(10分)
3. 稼働率の公式 MTBF ÷(MTBF + MTTR)を、数値を変えて2〜3問解いてみる(10分)

 

サービスマネジメントは、コツをつかめば安定して点が取れる、頼れる選択分野です。あなたが落ち着いて運用シナリオを読み解けるようになれば、午後全体の手応えも変わってきます。Stepio はあなたの合格まで、一緒に伴走していきます。