【SAA頻出】EBSとEFSの違い・使い分けを解説

EBSとEFSの違い・使い分けをSAA向けに解説

EBSとEFSの違いに悩むAWS学習者のイメージ
「EBSとEFS、どっちもストレージなのに何が違うの?」
「1台で使うのか、複数で共有するのか分からない…」
「SAAでは、どう選び分ければいい?」

同じ「保存先」でも、1台にくっつけるのか、みんなで共有するのか。この一点が、EBSとEFSを分けます。

EBSとは1台のEC2にくっつけて使うブロックストレージ、EFSとは複数のEC2で同時に共有できるファイルストレージです。どちらもEC2にデータを保存しますが、つなぎ方と共有のしかたが正反対です。

 

この記事では、EBSとEFSの基本を押さえ、ブロックとファイルという扱い方の違い、単一接続と複数共有という使い分けを見ます。最後に、要件からどちらを選ぶかを1本の問いで判断できるようにします。AWS SAAのストレージ選定対策に効きます。接続元となる仮想サーバーは AWS EC2とは で前提を掴めます。

 

1. EBSとEFSの起点は「つなぎ方」

EBSが1台に紐づきEFSが複数台で共有される違いのイメージ

どちらもEC2のためのストレージですが、あなたが最初に押さえたいのは、両者を分ける起点が「1台専用か、複数台で共有か」だという点です。ここさえ押さえれば、速さや容量といった細かい仕様は、後から乗せていけます。EBS(Elastic Block Store)は、EC2という仮想サーバーに1つ取り付けて使う保存領域。パソコンに内蔵されたハードディスクのような立ち位置です。一方のEFS(Elastic File System)は、複数のEC2から同時にアクセスできる共有の保存場所として使います。名前は似ていますが、Bがブロック、Fがファイルを表す、と頭文字で覚えると取り違えません。

 

置き換えると、EBSは自分だけの専用ノート、EFSはみんなで書き込む共有ホワイトボードです。専用ノートは1人が持ち歩いて自由に書ける代わりに、他の人はのぞけません。共有ホワイトボードは、その場の全員が同じ面に読み書きできます。この「持ち主が1人か、全員か」の差が、そのまま2つのストレージの差になります。

 

最初にこの起点を握っておくと、あとの比較がぐっと楽になります。EBS=1台に紐づく専用、EFS=複数台で使う共有。あなたがこの一言を軸に置けば、細かい機能の違いも迷わず整理できます。

 

2. ブロックとファイル、扱い方の違い

ブロックストレージとファイルストレージの扱い方の違いのイメージ

「ブロックとファイルって何が違うの?」——その答えはデータの扱い方にあります。EBSは「ブロックストレージ」で、データを細かな単位に分けて扱います。OSやデータベースを置く土台として使われ、速さが要る場面に向きます。EFSは「ファイルストレージ」で、ファイルやフォルダの形でデータを扱い、共有フォルダのように複数のサーバーから同じファイルを読み書きできます。あなたが普段、パソコンのCドライブにOSを入れて動かすのがブロックの感覚、社内の共有フォルダにみんなで資料を置くのがファイルの感覚、と結びつけると腑に落ちます。どちらもEC2の保存先ですが、この扱い方の差が用途を分けます。表で並べておきましょう。

 

観点 EBS(ブロック) EFS(ファイル)
データの扱い ブロック単位 ファイル・フォルダ単位
接続台数 基本は1台のEC2 複数のEC2で共有
主な用途 OS・データベースの土台 複数台で使う共有データ
イメージ 専用ノート 共有ホワイトボード

 

保存先には、もう一つ「オブジェクトストレージ」と呼ばれるS3もあります。S3はファイルを丸ごと預ける形で、Web経由の保管に向きます。EBS・EFSとは役割が分かれるので、3つを並べて覚えると混ざりません。詳しくは AWS S3とは で、費用まで含めた選び分けは AWS S3ストレージクラスとは で押さえられます。

 

3. 何台から使うかで効いてくる差

単一EC2接続と複数EC2共有で構成が変わるイメージ

EBSとEFSをもう一歩深く知るとき効いてくるのが、何台のEC2から使えるかという点です。EBSは基本的に、1つのEBSを1台のEC2に取り付けて使います。そのEC2の専用ディスクとして働くので、サーバーごとに専用の保存領域を持たせたい場面に向きます。

 

EFSは、複数のEC2から同時にマウントして共有できるのが大きな違いです。この差は、サーバーを増やして負荷を分散する構成で効いてきます。たとえば、同じ画像や設定ファイルを使うWebサーバーを何台も並べる場合、EFSなら1か所に置いたデータを全台で共有でき、台数を増やしてもファイルを置き直す手間がかかりません。一方EBSは1台に紐づくため、別のEC2で同じデータを使うには、あらためてコピーや移し替えが要ります。あなたが「サーバーを増やしても同じデータを見せたい」と考えた瞬間、答えはEFSに寄ります。逆に、そのサーバー1台のOSやデータベースを速く動かす土台がほしいだけなら、共有は不要でEBSが素直です。求めているのが「共有」なのか「専用の速いディスク」なのか——あなたはこの一点を先に決めるだけで、答えが定まります。

 

選び分けの目安は「1台だけならEBS、複数台で同じデータを共有するならEFS」です。台数という軸で考えると、あなたは迷いにくくなります。共有が要るかどうか——判断はほぼこの一点にかかっています。

 

4. SAAの選定を1本の問いで解く

SAAでEBSとEFSとS3を要件から選び分ける判断のイメージ

SAAは「どのサービスを選ぶか」を問う設計の試験です。ストレージ選定は、次の判断を順にたどれば解けます。あなたが問題文から要件を拾い、この決定木に当てはめてください。

 

保存先をどう使う? S3Web経由で大量保管 EFS複数EC2で共有 EBS1台の土台に Web保管 複数で共有 1台専用

 

キーワードは「共有」です。問題文に「複数のインスタンスから同時にアクセス」とあれば、EFSが第一候補。「1台のサーバーの土台になる高速なディスク」ならEBS、「Web経由で大量のファイルを保管」ならS3。あなたが要件の言葉を先に読み、あとからサービスを当てはめる順番を守れば、似た選択肢が並んでも選び切れます。逆に、サービス名の特徴を丸暗記して問題文と照合しようとすると、言い回しを変えられた瞬間に迷います。要件から入る癖をつけておきましょう。EBSとEFSは、SAAの弾力性・高性能アーキテクチャ設計でストレージ選定として問われる定番です。共有の要否という一本の軸をあなたが持っておけば、似た選択肢が並ぶ設計問題でも迷いにくくなります。

 

次のステップ

ストレージ選定がSAAのどこで問われるかは、AWS SAAの試験範囲と勉強法ガイド で領域ごとの重みを見ておくと、学習計画が立てやすくなります。

共有の要否での選び分けは、AWS SAA 高性能設計の問題集 で、EBS・EFS・S3の選定問題を解いてみるのが近道です。