情報セキュリティマネジメント試験(SG)のテクノロジ基礎「TCP/IP・ポート・DNS・IPアドレス・ファイアウォール・データベースのアクセス権/バックアップ・可用性と冗長化」の練習問題8問です。解けなかった問題は、各問の解説末尾のリンクから対応する解説記事に進んでください。
Q1. インターネット通信で広く使われる「TCP/IP」に関する説明として、もっとも適切なものはどれですか?
回答
解説
正解は「C」です。
TCP/IP は、インターネット通信を実現するための 通信規約(プロトコル)の集まり です。通信の役割を階層に分け、宛先までデータを届ける役割や、データを正しく送り届ける役割などを分担します。階層に分かれているおかげで、それぞれの機能を独立して理解・改良しやすくなっています。
A はデータベース設計、B はコンピュータ内部の動作、D は装飾言語の説明で、いずれも TCP/IP の説明ではありません。
Q2. ネットワークの「ポート番号」の役割として、もっとも適切なものはどれですか?
回答
解説
正解は「D」です。
ポート番号 は、1台のコンピュータ上で動く複数のサービスのうち、どのアプリケーション宛ての通信か を区別するための番号です。IP アドレスが「建物の住所」だとすると、ポート番号は「部屋番号」にあたります。代表的な例として、HTTP は80番、HTTPS は443番がよく使われます。使わないポートを閉じることは、セキュリティ対策の基本にもなります。
A は物理的な設置場所、B は暗号強度、C は空き容量の説明で、いずれもポート番号の役割ではありません。
Q3. インターネットで使われる「DNS」の役割として、もっとも適切なものはどれですか?
回答
解説
正解は「A」です。
DNS(Domain Name System) は、人が覚えやすい ドメイン名(example.com など)を、コンピュータが通信に使う IP アドレス に変換する仕組みで、この変換を 名前解決 と呼びます。電話帳で名前から電話番号を調べる作業に似ています。DNS の応答を偽装して利用者を偽サイトへ誘導する攻撃もあるため、セキュリティ上も重要な仕組みです。
B は暗号化、C はデザイン情報、D は認証の説明で、いずれも DNS の役割ではありません。
Q4. 「グローバルIPアドレス」と「プライベートIPアドレス」の違いとして、もっとも適切なものはどれですか?
回答
解説
正解は「B」です。
グローバルIPアドレス はインターネット上で 一意に割り当てられる アドレスで、外部との通信に使われます。プライベートIPアドレス は社内や家庭など 組織内部のネットワークで使う アドレスで、インターネットへ出るときはルータなどで 変換(NAT)されます。内部アドレスを外部から直接見せない構成は、セキュリティ上の利点にもなります。
A は違いが名前だけとする誤り、C は内外を取り違えた誤り、D は通信速度と取り違えた誤りで、いずれも本問の答えではありません。
Q5. ネットワーク境界に置く「ファイアウォール」の役割として、もっとも適切なものはどれですか?
回答
解説
正解は「C」です。
ファイアウォール は、内部ネットワークと外部(インターネット)の境界に置き、あらかじめ定めたルールに従って通信を許可・遮断する 仕組みです。建物の入口で通行証を確認する受付に似ています。不要な通信をブロックして、外部からの不正アクセスを防ぐ基本的なセキュリティ対策です。
A は無停電電源装置(UPS)、B はプリンタ、D は DNS の説明で、いずれもファイアウォールの役割ではありません。
Q6. データベースの「アクセス権(アクセス権限)」を設定する目的として、もっとも適切なものはどれですか?
回答
解説
正解は「A」です。
データベースの アクセス権 は、利用者やその役割ごとに 参照・更新・削除といった操作をどこまで許すか を定める設定です。必要な人に必要な範囲だけ権限を与える考え方を 最小権限の原則 と呼び、不要な操作や情報漏えいのリスクを抑えられます。誰がどのデータに触れられるかを管理することは、情報資産を守る土台になります。
B は容量、C は通信速度、D は表示順の説明で、いずれもアクセス権の目的ではありません。
Q7. データベースの「バックアップ」を取得する目的として、もっとも適切なものはどれですか?
回答
解説
正解は「D」です。
バックアップ は、データの複製を別の場所に保存しておき、障害・誤操作・ランサムウェア感染などでデータが失われたときに元の状態へ復旧できるようにする ための備えです。大切な写真をもう一枚コピーして別の引き出しに入れておくイメージです。可用性(必要なときに使える状態)を守るうえで欠かせない対策で、定期取得と復旧テストがあわせて重要になります。
A は誤字修正、B はパスワード不要化、C は暗号化の説明で、いずれもバックアップの主目的ではありません。
Q8. システムの「可用性」を高めるための「冗長化」に関する説明として、もっとも適切なものはどれですか?
回答
解説
正解は「B」です。
可用性 とは、システムが 必要なときに使える状態 を保てる性質のことです。これを高める代表的な方法が 冗長化 で、機器や回線を 予備とあわせて二重化 しておき、一方が故障してももう一方で処理を続けられるようにします。橋を二本かけておけば、一本が通れなくなっても渡れるイメージです。障害時もサービスを止めないための基本的な考え方です。
A は容量の整理、C は暗号化(機密性の対策)、D は処理の高速化の説明で、いずれも冗長化の説明ではありません。
試験全体の流れを俯瞰したい時は、情報セキュリティマネジメント試験 全体概要 に戻れます。
学習の全体像と次に進む分野は、情報セキュリティマネジメント試験 学習ロードマップ で確認できます。