情報セキュリティマネジメント 過去問題形式

情報セキュリティマネジメント 技術基礎|過去問題形式で8問

ネットワークとデータベースの用語は、身近な「たとえ」に置き換えると一気に腑に落ちます。情報セキュリティマネジメント試験(SG)のテクノロジ基礎(TCP/IP・ポート・DNS・IP アドレス・ファイアウォール・データベースのアクセス権/バックアップ・可用性と冗長化)の練習問題8問です。まず下の対応表で、それぞれの技術が「何の役割で、身近な何にあたるか」を結びつけてから解きましょう。

 

たとえで結ぶ — ネットワーク技術の役割対応表

ネットワーク技術の役割を身近なたとえに対応させて整理するイメージ

技術名だけを覚えると混ざりますが、「役割」と「身近なたとえ」をセットにすると位置づけが定まります。通信を実際に運ぶ道具立てから、守りと止めない工夫までを一枚に並べます。

用語 役割 身近なたとえ
TCP/IP 通信の共通ルールの集まり(階層化) 郵便の仕組み全体
IP アドレス 機器を識別する住所 建物の住所
ポート番号 どのサービス宛てかを区別 建物内の部屋番号
DNS ドメイン名を IP アドレスへ変換(名前解決) 電話帳
ファイアウォール ルールで通信を許可・遮断 入口の受付
アクセス権 誰が何を操作できるかの制限 部屋ごとの入室許可証
バックアップ 復旧のためのデータ複製 予備のコピー
冗長化 二重化で止めない 予備の橋

 

使い分けのコツは、上4行が「通信を届ける・見分ける」の役割、ファイアウォールとアクセス権が「守る」の役割、下2行が「止めない・失わない(可用性)」の役割、と3つのかたまりで捉えることです。この対応表を手元に置いて、8問に進みましょう。取り違えた設問は、解説のリンク先にある対応する技術の記事へ進んで、3つのかたまりで捉え直せます。

 

Q1. インターネット通信で広く使われる「TCP/IP」に関する説明として、もっとも適切なものはどれですか?

回答

解説

正解は「C」です。

TCP/IP は、インターネット通信を実現するための 通信規約(プロトコル)の集まり です。通信の役割を階層に分け、宛先までデータを届ける役割や、データを正しく送り届ける役割などを分担します。階層に分かれているおかげで、それぞれの機能を独立して理解・改良しやすくなっています。

A はデータベース設計、B はコンピュータ内部の動作、D は装飾言語の説明で、いずれも TCP/IP の説明ではありません。

OSI参照モデルとTCP/IPとは?階層モデルを解説を見る

 

Q2. ネットワークの「ポート番号」の役割として、もっとも適切なものはどれですか?

回答

解説

正解は「D」です。

ポート番号 は、1台のコンピュータ上で動く複数のサービスのうち、どのアプリケーション宛ての通信か を区別するための番号です。IP アドレスが「建物の住所」だとすると、ポート番号は「部屋番号」にあたります。代表的な例として、HTTP は80番、HTTPS は443番がよく使われます。使わないポートを閉じることは、セキュリティ対策の基本にもなります。

A は物理的な設置場所、B は暗号強度、C は空き容量の説明で、いずれもポート番号の役割ではありません。

HTTPとHTTPSとは?通信の仕組みをやさしく解説を見る

 

Q3. インターネットで使われる「DNS」の役割として、もっとも適切なものはどれですか?

回答

解説

正解は「A」です。

DNS(Domain Name System) は、人が覚えやすい ドメイン名(example.com など)を、コンピュータが通信に使う IP アドレス に変換する仕組みで、この変換を 名前解決 と呼びます。電話帳で名前から電話番号を調べる作業に似ています。DNS の応答を偽装して利用者を偽サイトへ誘導する攻撃もあるため、セキュリティ上も重要な仕組みです。

B は暗号化、C はデザイン情報、D は認証の説明で、いずれも DNS の役割ではありません。

DNSとは?名前解決の仕組みをやさしく解説を見る

 

Q4. 「グローバルIPアドレス」と「プライベートIPアドレス」の違いとして、もっとも適切なものはどれですか?

回答

解説

正解は「B」です。

グローバルIPアドレス はインターネット上で 一意に割り当てられる アドレスで、外部との通信に使われます。プライベートIPアドレス は社内や家庭など 組織内部のネットワークで使う アドレスで、インターネットへ出るときはルータなどで 変換(NAT)されます。内部アドレスを外部から直接見せない構成は、セキュリティ上の利点にもなります。

A は違いが名前だけとする誤り、C は内外を取り違えた誤り、D は通信速度と取り違えた誤りで、いずれも本問の答えではありません。

IPアドレスとは?IPv4・IPv6 の違いをやさしく解説を見る

 

Q5. ネットワーク境界に置く「ファイアウォール」の役割として、もっとも適切なものはどれですか?

回答

解説

正解は「C」です。

ファイアウォール は、内部ネットワークと外部(インターネット)の境界に置き、あらかじめ定めたルールに従って通信を許可・遮断する 仕組みです。建物の入口で通行証を確認する受付に似ています。不要な通信をブロックして、外部からの不正アクセスを防ぐ基本的なセキュリティ対策です。

A は無停電電源装置(UPS)、B はプリンタ、D は DNS の説明で、いずれもファイアウォールの役割ではありません。

ファイアウォール・IDS・IPSとは?やさしく解説を見る

 

Q6. データベースの「アクセス権(アクセス権限)」を設定する目的として、もっとも適切なものはどれですか?

回答

解説

正解は「A」です。

データベースの アクセス権 は、利用者やその役割ごとに 参照・更新・削除といった操作をどこまで許すか を定める設定です。必要な人に必要な範囲だけ権限を与える考え方を 最小権限の原則 と呼び、不要な操作や情報漏えいのリスクを抑えられます。誰がどのデータに触れられるかを管理することは、情報資産を守る土台になります。

B は容量、C は通信速度、D は表示順の説明で、いずれもアクセス権の目的ではありません。

データベースとは?仕組みと役割をやさしく解説を見る

 

Q7. データベースの「バックアップ」を取得する目的として、もっとも適切なものはどれですか?

回答

解説

正解は「D」です。

バックアップ は、データの複製を別の場所に保存しておき、障害・誤操作・ランサムウェア感染などでデータが失われたときに元の状態へ復旧できるようにする ための備えです。大切な写真をもう一枚コピーして別の引き出しに入れておくイメージです。可用性(必要なときに使える状態)を守るうえで欠かせない対策で、定期取得と復旧テストがあわせて重要になります。

A は誤字修正、B はパスワード不要化、C は暗号化の説明で、いずれもバックアップの主目的ではありません。

データベースとは?仕組みと役割をやさしく解説を見る

 

Q8. システムの「可用性」を高めるための「冗長化」に関する説明として、もっとも適切なものはどれですか?

回答

解説

正解は「B」です。

可用性 とは、システムが 必要なときに使える状態 を保てる性質のことです。これを高める代表的な方法が 冗長化 で、機器や回線を 予備とあわせて二重化 しておき、一方が故障してももう一方で処理を続けられるようにします。橋を二本かけておけば、一本が通れなくなっても渡れるイメージです。障害時もサービスを止めないための基本的な考え方です。

A は容量の整理、C は暗号化(機密性の対策)、D は処理の高速化の説明で、いずれも冗長化の説明ではありません。

ネットワーク機器とは?ルータ・スイッチ・ハブを解説を見る

 

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