G検定 問題集|過去問題

G検定 人工知能とは・動向 問題集|過去問題形式で9問

G検定「人工知能とは・人工知能をめぐる動向」の練習問題9問です。この分野の用語は、バラバラに覚えると取りこぼしがち。先に全体の流れを1枚の年表でつかんでから挑みましょう。

 

攻略の鍵は「3度のブーム」の年表 — 用語をそこに並べる

AIの歴史を年表で整理するイメージ

G検定の序盤で問われるこの範囲は、暗記に見えて、実は「AIの歴史の流れ」に用語を並べるとまとめて整理できます。あなたが最初に持つべきなのは、細切れの用語集ではなく、3度のブームという1本の年表です。バラバラの言葉を、この年表のどこに置くかで捉え直してみてください。

 

第1次ブーム(推論・探索)では、迷路やパズルのように単純化したトイプロブレムは解けても、複雑な現実には歯が立たず冬を迎えます。第2次ブーム(知識)では、専門家の知識をルールで蓄えた専門家システムが花開きますが、知識を人手で書き出す知識獲得のボトルネックで失速します。第3次ブーム(機械学習・深層学習)で、データから自分で学ぶ流れが主役になりました。チューリングテスト(ふるまいで知能を判定)、フレーム問題(考える範囲を絞れない難問)、強いAI・弱いAI(哲学者サールの区別)、シンギュラリティ(人間の知能を超えると想定される未来の時点)も、この年表のどこに関わる話かを意識すると、記憶が定着します。

 

つまずきやすい3点
・AIレベル1の取り違え … レベル1は「単純な制御」(設定温度で止まるエアコン等)。データから学ぶものは機械学習で、レベル1ではありません。
・チューリングテストを「内部構造で判定」と誤らせる … 判定基準は外から見た「ふるまい」です。
・「フレーム」つながりの別物 … 画像認識・動画処理・通信の枠は、フレーム問題とは無関係です。

 

この範囲は、生成AIが暮らしに広がった今こそ「なぜAIはここまで来たのか」を語る土台になります。当社の在籍エンジニア(SE歴15年以上)から見ても、用語を歴史の流れで押さえた人は、後半の機械学習・ディープラーニングの理解が速い傾向があります。あなたも年表を頭に置いて、9問に挑んでみてください。あやふやだった用語は、解説の末尾に置いたリンクからその項目の記事へ進み、歴史の流れの中で押さえ直せます。

 

Q1. 人工知能(AI)について、研究者の間で広く共有されている説明として、もっとも適切なものはどれですか?

回答

解説

正解は「C」です。

人工知能(AI)には研究者の間でも統一された明確な定義がなく、人間の知的なふるまいをコンピュータで再現しようとする技術や研究分野を広く指す言葉として使われています。「知能」そのものの定義が定まっていないことが、その理由です。

A は意識や感情を必須とする点が一般的な定義より狭く、B は接続の有無を基準にしている点が誤りです。D は決められた計算だけを行うプログラムの説明で、AI が目指す「状況に応じた判断」とは異なります。

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Q2. AI のレベル分類のうち、「あらかじめ用意された単純な制御プログラム」にあたるレベル1の例として、もっとも適切なものはどれですか?

回答

解説

正解は「A」です。

AI のレベル分類では、レベル1を「単純な制御プログラム」と位置づけます。設定値に従って動作を切り替えるだけのエアコンや洗濯機などが代表例で、もともと制御工学の分野で扱われてきた仕組みです。

C は多くの場合分けを人があらかじめ用意した「古典的なAI(レベル2)」、B と D はデータから自分でルールを学ぶ機械学習(レベル3以上)にあたるため、レベル1の例としては適切ではありません。

機械学習とは(詳しい解説)を見る

 

Q3. 「機械は考えることができるか」を判定するために提案された、チューリングテストの考え方として、もっとも適切なものはどれですか?

回答

解説

正解は「D」です。

チューリングテストは、数学者アラン・チューリングが提案した知能の判定方法です。判定者が見えない相手と文字でやり取りし、相手が人間か機械かを見分けられなければ、その機械は人間のように知的なふるまいができるとみなします。内部構造ではなく、外から見たふるまいで判定するのが特徴です。

A は内部構造に注目している点、B と C は計算速度や処理量という別の尺度を使っている点で、チューリングテストの考え方とは異なります。

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Q4. AI 研究における「トイプロブレム」の説明として、もっとも適切なものはどれですか?

回答

解説

正解は「B」です。

トイプロブレム(おもちゃの問題)とは、迷路やパズルのように、ルールを単純化して限られた範囲に絞った問題のことです。第1次AIブームでは、こうした問題は解けても、ルールが複雑な現実の問題には対応できないことが分かり、ブームの終息につながりました。

A は教育用という点、C は現実の複雑さを含むという点で逆の説明になっており、D の未解決の難問という意味でもないため、いずれも誤りです。

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Q5. 第2次AIブームを支えた「専門家システム(エキスパートシステム)」の説明として、もっとも適切なものはどれですか?

回答

解説

正解は「A」です。

専門家システム(エキスパートシステム)は、ある分野の専門家が持つ知識を「もし〜ならば〜」というルールの形でコンピュータに蓄え、それをもとに推論して判断を行う仕組みです。第2次AIブームを代表する技術で、医療診断などへの応用が試みられました。料理のレシピのように手順を書き並べたイメージに近い仕組みです。

B はデータから自分で学ぶ機械学習の説明、C は検索エンジンの説明、D はニューラルネットワークに関する誤解を含む説明で、いずれも専門家システムとは異なります。

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Q6. 専門家システムが抱えた課題のうち、「知識獲得のボトルネック」と呼ばれる問題の説明として、もっとも適切なものはどれですか?

回答

解説

正解は「D」です。

知識獲得のボトルネックとは、専門家が持つ知識をルールの形で一つひとつ人の手で書き出し、整理していく作業に膨大な手間がかかる問題のことです。専門家の暗黙知をもれなく言葉にするのは難しく、これが専門家システムの普及を妨げ、第2次AIブームが終息する一因になりました。

A の処理速度や B の記憶容量は、この用語が指す中心的な問題ではありません。C はルールがどうしても矛盾すると言い切っている点で、実際の課題の説明として適切ではありません。

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Q7. AI における「フレーム問題」の説明として、もっとも適切なものはどれですか?

回答

解説

正解は「B」です。

フレーム問題は、AI がある行動を考えるとき、その行動に関係する事柄が無数に存在するため、今考えるべき範囲だけをうまく絞り込むのが難しいという、AI の本質的な難問です。人間は無意識に「関係なさそうなこと」を切り捨てられますが、それを機械にやらせるのは簡単ではありません。

A の画像認識、C の動画処理、D の通信は、いずれも「フレーム」という言葉だけが共通する別の話で、フレーム問題の内容とは関係ありません。

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Q8. 「強いAI」と「弱いAI」という区別についての説明として、もっとも適切なものはどれですか?

回答

解説

正解は「C」です。

哲学者ジョン・サールが示した区別で、強いAIは人間のような意識や心そのものを持ちうるAIを、弱いAIは意識は持たず特定の作業をこなす道具としてのAIを指します。現在実用化されているAIは、いずれも弱いAIに位置づけられます。

A の計算速度、B の有料か無料か、D の動作場所は、いずれもこの区別の基準ではないため誤りです。

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Q9. AI に関する「シンギュラリティ(技術的特異点)」という言葉の説明として、もっとも適切なものはどれですか?

回答

解説

正解は「A」です。

シンギュラリティ(技術的特異点)とは、AI が人間の知能を大きく超え、社会のあり方が後戻りできないほど大きく変わるとされる時点を指す考え方です。発明家のレイ・カーツワイルらが提唱しました。あくまで将来予測として議論されているもので、いつ訪れるか、本当に訪れるのかには諸説あります。

B はデータ不足による性能の頭打ち、C は計算上の例外、D は研究資金が途絶える「AIの冬」を指す説明で、いずれもシンギュラリティとは別の話です。

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