基本情報技術者 過去問題形式

基本情報技術者 ネットワーク 問題集|過去問題形式で8問

ネットワークの用語は、通信を「郵便」にたとえると位置づけがすっきりします。宛先を書く、届ける、受け取る——役割ごとに道具が分かれているだけです。TCP と UDP のように、同じ「運ぶ」役でも性格が正反対のものもあります。基本情報技術者 ネットワーク「OSI 参照モデル・IP アドレスとサブネット・DNS・HTTP/HTTPS・ネットワーク機器・TCP と UDP・ポート番号・NAT」の練習問題8問です。

 

役割で結ぶ — ネットワーク用語のたとえ対応表

ネットワーク用語の役割を身近なたとえに対応させて整理するイメージ

技術名だけを覚えると混ざります。「役割」と「身近なたとえ」をセットにすると、それぞれの働きが定まります。

用語 役割 身近なたとえ
IP アドレス 機器を識別する住所 建物の住所
ポート番号 どのサービス宛てかを区別 部屋番号
DNS ドメイン名を IP アドレスへ変換 電話帳
TCP 確実に届ける(再送あり) 書留郵便
UDP 速さ優先で送る(再送なし) はがきの一斉配布
NAT 内部アドレスを外部用に変換 会社の代表電話
OSI 参照モデル 通信の役割を7階層に整理 役割分担の組織図

 

使い分けの軸は「確実さか、速さか」です。TCP はデータの欠けを許さない Web やメール向き、UDP は多少欠けても速さがほしい動画・音声向き。宛先の指定は IP アドレス(住所)とポート番号(部屋)の組で決まり、名前から住所を調べるのが DNS——この対応を手元に置いて、8問に進みましょう。外した設問は、解説の末尾に添えたリンクから解説記事へ進めます。

 

Q1. OSI 参照モデルの第3層(ネットワーク層)の主な役割として、もっとも適切なものはどれですか?

回答

解説

正解は「B」です。

OSI 参照モデルは通信機能を7層に分けたモデルで、第3層のネットワーク層は IP アドレスなどの宛先をもとに、異なるネットワークをまたいで最適な経路を選びデータを届けるルーティングを担当します。郵便でいう住所をもとにした配送経路の決定にあたります。

A は物理層、C はアプリケーション層、D は表現層(プレゼンテーション層)の役割で、いずれも第3層とは異なるため誤りです。

OSI 参照モデルと TCP/IP とはを見る

 

Q2. サブネットマスク 255.255.255.0 が示す内容として、もっとも適切なものはどれですか?

回答

解説

正解は「A」です。

サブネットマスクは、IP アドレスのどこまでがネットワーク部で、どこからがホスト部かを示します。255.255.255.0 は2進数で 1 が24個続くため、上位24ビットがネットワーク部、残り8ビットがホスト部です(/24 とも書きます)。住所でいう「町名まで」と「番地」を区切る線のような役割です。

B は接続台数の上限を直接示すものではなく(8ビットでは利用可能ホストは254台)、C はアドレスの種別を示すものではないため、いずれも誤りです。

IP アドレスとはを見る

 

Q3. DNS が担う役割として、もっとも適切なものはどれですか?

回答

解説

正解は「D」です。

DNS(Domain Name System)は、人が覚えやすいドメイン名と、機械が通信に使う IP アドレスを対応づけて変換する仕組みです。この変換を名前解決と呼びます。電話帳で名前から電話番号を引くのと同じ働きで、ブラウザにURLを入れると裏側で DNS が IP アドレスを調べています。

A は暗号化(HTTPS など)、B は NAT、C はルーティングの役割で、いずれも DNS とは別の機能なので誤りです。

DNS とはを見る

 

Q4. HTTP に対して HTTPS が加えている主な特徴として、もっとも適切なものはどれですか?

回答

解説

正解は「C」です。

HTTPは Web ページのデータをやり取りするプロトコルですが、内容がそのまま流れるため盗聴のリスクがあります。HTTPSは HTTP にTLS による暗号化を組み合わせ、通信内容を保護して盗聴や改ざんを防ぎます。封筒に中身を入れて封をして送るイメージです。

A の速度向上や B のレイアウト最適化は HTTPS の役割ではないため、いずれも誤りです。

HTTP とはを見る

 

Q5. ネットワーク機器のうち、IP アドレスをもとに異なるネットワーク間でパケットを中継する機器として、もっとも適切なものはどれですか?

回答

解説

正解は「A」です。

ルータは OSI 参照モデルの第3層(ネットワーク層)で動作し、IP アドレスをもとに異なるネットワーク間でパケットを中継(ルーティング)する機器です。家庭やオフィスを外部のネットワークにつなぐ出入口の役割を担います。

C のリピータハブは信号を全ポートに流す物理層の機器、D の L2 スイッチは MAC アドレスをもとに同一ネットワーク内で中継するデータリンク層の機器、B のリピータは信号を増幅する機器で、いずれも IP による異ネットワーク間中継とは層が異なるため誤りです。

ネットワーク機器とはを見る

 

Q6. TCP と UDP の違いとして、もっとも適切なものはどれですか?

回答

解説

正解は「B」です。

TCPは通信前に接続を確立するコネクション型で、届かなかったデータを再送するなど信頼性を重視します。UDPは接続確立をしないコネクションレスで、確認の手続きを省くぶん高速・軽量です。確実さが必要なファイル転送は TCP、速さ優先の動画配信や音声通話は UDP が向きます。

A は TCP と UDP の特徴が逆、C は到達保証の有無という核心的な違いを否定しており、いずれも誤りです。

OSI 参照モデルと TCP/IP とはを見る

 

Q7. Web サーバ(HTTP)が標準で待ち受けに使うポート番号として、もっとも適切なものはどれですか?

回答

解説

正解は「C」です。

ポート番号は、同じ機器の中でどのサービス宛ての通信かを区別する番号です。HTTP は80番、HTTPS は443番が標準(ウェルノウンポート)として割り当てられています。IP アドレスを建物の住所、ポート番号を部屋番号にたとえると役割が分かりやすくなります。

A の21は FTP、B の25は SMTP(メール送信)に割り当てられた番号で、HTTP のポートではないため誤りです。

HTTP とはを見る

 

Q8. NAT(ネットワークアドレス変換)の主な役割として、もっとも適切なものはどれですか?

回答

解説

正解は「D」です。

NATは、社内や家庭で使うプライベート IP アドレスと、インターネット上で使うグローバル IP アドレスを相互に変換する仕組みです。これにより、限られたグローバルアドレスを多数の端末で共有しながら外部と通信できます。代表番号で社内の内線につなぐ電話交換のイメージです。

A は DNS、B は暗号化(TLS など)、C はトランスポート層の再構成の役割で、いずれも NAT とは別の機能なので誤りです。

IP アドレスとはを見る

 

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