情報セキュリティマネジメント 過去問題形式

情報セキュリティマネジメント 監査・BCP|過去問題形式で8問

情報セキュリティマネジメント試験のマネジメント・ストラテジ分野「システム監査・内部統制・委託先管理・CSIRT/SOC・インシデント対応・BCP・セキュリティ教育」の練習問題8問です。解けなかった問題は、各問の解説末尾のリンクから対応する解説記事に進んでください。

 

Q1. システム監査の目的として、もっとも適切なものはどれですか?

回答

解説

正解は「A」です。

システム監査 は、情報システムが適切に管理・運用されているかを、業務の担当部門から 独立した立場 で点検・評価し、問題点を指摘して 改善 につなげる活動です。監査人は実装や運用そのものを行うのではなく、第三者の目で「ちゃんとできているか」を確かめる役割を担います。健康診断で体の状態をチェックする医師のような立場、とイメージすると分かりやすいです。

B は開発、C は給与計算の説明で、いずれもシステム監査の目的ではありません。D は CSIRT が担うインシデント対応の役割で、独立した立場で点検・評価するシステム監査とは別物です。

システム監査とは?目的と進め方をやさしく解説を見る

 

Q2. 内部統制の説明として、もっとも適切なものはどれですか?

回答

解説

正解は「C」です。

内部統制 は、業務が適正かつ効率的に行われ、不正やミスを防げるよう、組織自身が ルール・手続き・仕組みを整備して運用する取り組みです。職務の分離(一人に権限を集中させない)や承認手続き、記録の保管などがその例にあたります。システム監査が外からチェックする健康診断なら、内部統制は組織が日々続ける自己管理の習慣、というイメージです。

A は外部監査、B は契約交渉、D は市場調査の説明で、いずれも内部統制そのものではありません。

内部統制とは?目的と4つの要素をやさしく解説を見る

 

Q3. 委託先(外部委託)のセキュリティ管理として、もっとも適切なものはどれですか?

回答

解説

正解は「B」です。

業務やデータの取り扱いを外部に委託する場合でも、委託元には 委託先を適切に監督する責任 が残ります。そのため、選定基準 を設けて委託先を選び、契約でセキュリティ要件 を明確にし、運用後も 定期的に状況を確認 することが重要です。委託先のさらに先(再委託先)まで含めた供給網全体のリスク管理は、サプライチェーン攻撃への備えにもつながります。

A・C は委託したら責任や確認が不要とする誤った説明で、いずれも本問の答えではありません。D は委託をやめてすべて自社で抱える過剰な反応で、委託を適切に管理するという本問の趣旨とは異なります。

サプライチェーン攻撃とは?仕組みと対策をやさしく解説を見る

 

Q4. CSIRT の役割として、もっとも適切なものはどれですか?

回答

解説

正解は「D」です。

CSIRT(シーサート) は、組織内でセキュリティ事故(インシデント)に備え、発生時に 検知・対応・復旧・再発防止 を担う専門チームです。日頃は情報収集や体制整備を行い、事故が起きたら司令塔として動きます。一方、ログ監視やアラート分析を通じて脅威を 常時監視 する拠点は SOC(Security Operation Center) と呼ばれ、見張り役の SOC と対応役の CSIRT が連携する形が一般的です。

A・B・C はそれぞれマーケティング・人事・総務の業務で、いずれも CSIRT の役割ではありません。

CSIRT・SOCとは?役割の違いをやさしく解説を見る

 

Q5. セキュリティインシデント発生時の対応手順として、もっとも適切なものはどれですか?

回答

解説

正解は「A」です。

インシデント対応は、検知(異常に気づく)→ 連絡・報告(関係者へ速やかに共有)→ 初動対応(通信遮断などで被害拡大を抑える)→ 復旧(サービスを元に戻す)→ 再発防止(原因分析と対策)という流れで進めるのが基本です。被害を最小限に抑えるには、隠さず早く報告し、決められた手順に沿ってチームで動くことが欠かせません。火事を見つけたらまず通報し、初期消火で燃え広がりを防ぐ流れに似ています。

B は報告を怠る対応、C は被害拡大を放置する対応で、いずれも避けるべき進め方です。D は再発防止を先に置いて検知・初動対応を後回しにする順序の誤りで、まず被害拡大を抑えるという基本に反します。

インシデント対応とは?CSIRT の役割と流れを解説を見る

 

Q6. BCP(事業継続計画)の目的として、もっとも適切なものはどれですか?

回答

解説

正解は「B」です。

BCP(事業継続計画) は、地震・水害・大規模なシステム障害・サイバー攻撃などの緊急事態が起きても、重要な業務を止めない、または早期に復旧させる ために、あらかじめ手順や代替手段を定めておく計画です。優先して守る業務を選び、復旧の目標時間を決め、訓練して見直す、というサイクルで備えます。非常持ち出し袋を準備しておくように、「もしも」に先回りして備える発想です。

A は平常時の販売計画、C は製品デザインの話で、いずれも BCP の目的ではありません。D は平常時のシステム監査の説明で、緊急時に業務を継続・早期復旧させる BCP とは別の概念です。

BCP(事業継続計画)とは?目的と作り方を解説を見る

 

Q7. 組織における情報セキュリティ教育の目的として、もっとも適切なものはどれですか?

回答

解説

正解は「D」です。

情報セキュリティ教育は、全従業員 にセキュリティポリシーや脅威への対処方法を理解させ、人的なミスや不正 による事故を防ぐことを目的とします。どれだけ高度な技術対策を導入しても、利用する人がだまされたりルールを破ったりすれば事故は起きます。脅威は変化し続けるため、教育は 定期的に繰り返し 実施することが大切です。

A は対象を技術部門に限る、B は繰り返しを不要とする、C は機器で教育を代替できるとする説明で、いずれも適切ではありません。

リスクマネジメントとは?進め方と対策をやさしく解説を見る

 

Q8. SOC(Security Operation Center)の主な役割として、もっとも適切なものはどれですか?

回答

解説

正解は「C」です。

SOC(Security Operation Center) は、ネットワークやサーバから集めた ログやアラートを常時監視 し、サイバー攻撃の兆候をいち早く 検知・分析 する役割を担う拠点です。見張り台から24時間あたりを監視する役割にあたり、異常を見つけると対応チームである CSIRT に引き継ぎます。監視役の SOC と対応役の CSIRT を分けて覚えると、両者の違いが整理しやすくなります。

A・B・D はそれぞれ店舗運営・人事・食堂管理の業務で、いずれも SOC の役割ではありません。

CSIRT・SOCとは?役割の違いをやさしく解説を見る

 

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