情報セキュリティマネジメント 過去問題形式

SG ネットワークセキュリティ|過去問題形式で9問

情報セキュリティマネジメント試験「ネットワークセキュリティ(通信の暗号化・無線LAN・メールのなりすまし対策・ファイアウォールやIDS/IPS・DMZ・VPN)」の練習問題9問です。解けなかった問題は、各問の解説末尾のリンクから対応する解説記事に進んでください。

 

Q1. WebサイトとブラウザのあいだでやりとりされるデータをTLSで保護する目的として、もっとも適切なものはどれですか?

回答

解説

正解は「B」です。

TLS(Transport Layer Security) は、その前身である SSL を引き継いだ通信の暗号化プロトコルです。やりとりするデータを 暗号化して盗聴を防ぐとともに、サーバ証明書で 通信相手が正しいことを確認し、内容の改ざんを検知できるようにします。封筒に手紙を入れて、宛名と封印を確かめてから渡すイメージです。

A は速度、C は容量、D は平文のままとした説明で、いずれもTLSの目的ではありません。

暗号化とは?共通鍵・公開鍵の仕組みをやさしく解説を見る

 

Q2. HTTP通信とHTTPS通信の違いとして、もっとも適切なものはどれですか?

回答

解説

正解は「C」です。

HTTPS は、Webの通信規約であるHTTPを TLSで暗号化したものです。これにより、フォームに入力したパスワードやクレジットカード番号などが 盗聴・改ざんから守られます。ブラウザのアドレス欄に鍵マークが出るのは、この保護がはたらいている目印です。

A は暗号化していないとした点、B は速度が必ず速くなるとした点、D はバックアップとした点が、いずれも誤りです。

暗号化とは?共通鍵・公開鍵の仕組みをやさしく解説を見る

 

Q3. 無線LANのセキュリティ規格について、もっとも適切なものはどれですか?

回答

解説

正解は「A」です。

無線LANの保護規格は、WPA → WPA2 → WPA3 の順に新しくなっており、後のものほど安全性が高められています。WPA3はWPA2の後継規格で、対応機器どうしであれば 新しい規格を選ぶのが望ましいとされます。無線は電波が周囲に広がるため、暗号化なしでの利用は盗聴の危険があります。

B は新旧が逆、C・D は暗号化を不要・無効とした説明で、いずれも誤りです。

ネットワーク機器とは?ルータ・スイッチの役割を解説を見る

 

Q4. 無線LANのSSID(ネットワーク名)の扱いとして、もっとも適切なものはどれですか?

回答

解説

正解は「D」です。

SSID は、無線LANのアクセスポイントを 識別するためのネットワーク名です。SSID自体は暗号鍵でもパスワードでもなく、通信の安全性は 暗号化方式(WPA2/WPA3など)と接続パスワードの強さで確保します。SSIDを隠す(ステルス化する)設定もありますが、それだけで安全になるわけではありません。

A は暗号鍵、B は暗号化の自動化、C はパスワードと同一とした説明で、いずれもSSIDの正しい理解ではありません。

ネットワーク機器とは?ルータ・スイッチの役割を解説を見る

 

Q5. メールの送信元なりすましを防ぐ技術であるSPFの説明として、もっとも適切なものはどれですか?

回答

解説

正解は「B」です。

SPF(Sender Policy Framework) は、送信側のドメイン管理者が 「正規の送信サーバ一覧」をDNSに公開しておき、受信側がメールの送信元をその一覧と照合することで 送信元のなりすましを検出するしくみです。似た目的の技術に、電子署名で改ざんとなりすましを検証する DKIM があり、両者を組み合わせて使われます。

A は翻訳、C は自動削除、D は文字数制限で、いずれもSPFの説明ではありません。

DNSとは?ドメイン名とIPアドレスの仕組みを解説を見る

 

Q6. メール自体を暗号化し、電子署名も付けられる技術であるS/MIMEの説明として、もっとも適切なものはどれですか?

回答

解説

正解は「C」です。

S/MIME は、公開鍵暗号と電子証明書を使って、メールそのものを 暗号化したり 電子署名を付けたりできる技術です。署名により、送信者が本人であること(真正性)と内容が改ざんされていないこと(完全性)を受信者が確認できます。SPFやDKIMが「サーバ単位のなりすまし対策」なのに対し、S/MIMEは「メール1通ごとの保護」に使えるのが特徴です。

A は要約、B は表示、D は高速化で、いずれもS/MIMEの説明ではありません。

暗号化とは?共通鍵・公開鍵の仕組みをやさしく解説を見る

 

Q7. ファイアウォール・IDS・IPSの役割の違いとして、もっとも適切なものはどれですか?

回答

解説

正解は「A」です。

ファイアウォール は、あらかじめ決めたルールで通信を 許可・拒否にふるい分ける、ネットワークの門番です。IDS(侵入検知システム) は不正の兆候を 検知して管理者に通知しますが、通信は止めません。IPS(侵入防止システム) は、検知に加えてその通信を 自動で遮断するところまで行います。検知だけのIDSと、遮断までのIPSという違いを押さえましょう。

B は同一機能、C は役割の取り違え、D はメール作成支援とした説明で、いずれも誤りです。

ファイアウォール・IDS・IPSとは?役割の違いを解説を見る

 

Q8. 外部に公開するサーバを置く区域であるDMZ(非武装地帯)の目的として、もっとも適切なものはどれですか?

回答

解説

正解は「D」です。

DMZ(非武装地帯) は、Webサーバやメールサーバのように 外部へ公開する必要があるサーバを、インターネットとも社内ネットワークとも切り離した 中間の区域に置く考え方です。こうした ネットワーク分離により、公開サーバが攻撃で侵入されても、重要な情報がある社内ネットワークへ被害が及びにくくなります。建物の玄関と居室のあいだに受付ロビーを設けるイメージです。

A は分離になっていない、B は鍵の保管、C は休憩スペースとした説明で、いずれもDMZの目的ではありません。

ネットワーク機器とは?ルータ・スイッチの役割を解説を見る

 

Q9. VPN(仮想プライベートネットワーク)の説明として、もっとも適切なものはどれですか?

回答

解説

正解は「B」です。

VPN(仮想プライベートネットワーク) は、インターネットのような 共用の回線上に、暗号化した 仮想的な専用通信路(トンネル)を作る技術です。これにより、離れた拠点どうしや、テレワークなどの外出先から、盗聴されにくい安全な通信で社内ネットワークへ接続できます。公道の上に、自分たちだけが通れる見えないトンネルを通すイメージです。

A は機器の統合、C は暗号化しない通信、D は完全遮断で、いずれもVPNの説明ではありません。

VPNとは?仕組みと安全に使うポイントを解説を見る

 

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