ITパスポート プロジェクトマネジメント分野「PM の基本・アジャイル開発・ウォーターフォール・WBS・UML・ソフトウェアテスト・スクラム」の練習問題8問です。
プロジェクトはどんな順で進む?計画から完了までの流れ

システム開発のプロジェクトは、思いつきで作業を始めるわけではありません。目標を決め、計画を立て、開発し、テストして、完了させる——この時間の流れに沿って用語を並べると、ITパスポートのプロジェクトマネジメント分野はまとめて整理できます。用語は、開発のどの段階の話かを意識すると迷いません。
流れで押さえます。はじめに、達成すべき目標をQCD(品質・コスト・納期)で定め、作業をWBSで階層的に分解します。次に、進め方を選びます。要件を固めて順に進めるウォーターフォール開発か、短い期間で作って改善を繰り返すアジャイル開発(代表的な進め方がスクラムで、プロダクトオーナーが優先順位を決めます)か。開発では、設計を表すUMLなどを用います。作りながら並行してリスクマネジメント(起こりうる問題への備え)を進め、最後にテスト工程を単体テスト→結合テスト→システムテストの順で小さい単位から積み上げ、完了に向かいます。
・WBS … 作業を階層的に分解し、抜け漏れなく管理するための一覧。
・QCD … 品質(Quality)・コスト(Cost)・納期(Delivery)。プロジェクトで守るべき3つの軸。
・スクラム … アジャイル開発の代表的な進め方。短い反復(スプリント)で開発を繰り返す。
プロジェクトの用語は、現場の役割や工程と結びつけると腹落ちする——SE歴15年以上のエンジニアが実務で使っている整理の仕方です。丸暗記せず、開発のどの段階の話かをたどると定着します。計画から完了までの流れと用語を、8問で確かめましょう。手が止まった設問は、解説の下のリンクから関連記事にたどれます。
Q1. プロジェクトマネジメントで管理する「QCD」の組み合わせとして、もっとも適切なものはどれですか?
回答
解説
正解は「A」です。
QCD は、品質(Quality)・コスト(Cost)・納期(Delivery) の頭文字をとった、プロジェクトで管理すべき3つの基本要素です。この3つは互いに影響し合う関係にあり、たとえば納期を短くしようとすればコストが増えたり品質が下がったりします。3つのバランスをとりながら目標を達成する ことがプロジェクトマネジメントの中心になります。
B・C はいずれも QCD の正しい構成要素ではなく、本問の答えではありません。
Q2. アジャイル開発の特徴として、もっとも適切なものはどれですか?
回答
解説
正解は「C」です。
アジャイル開発 は、短い開発サイクル(イテレーション)を繰り返し、動くソフトウェアを少しずつ作りながら、要望の変化に柔軟に対応していく進め方です。料理を一気に全品作るのではなく、一皿ずつ味見しながら仕上げていくイメージが近く、変化への対応と利用者との協調 を重視します。
A は変更を拒む点、B は設計・文書を作らないとする点、D は利用者を排除する点がそれぞれ誤りで、いずれも本問の答えではありません。
Q3. ウォーターフォール開発とアジャイル開発の違いとして、もっとも適切なものはどれですか?
回答
解説
正解は「B」です。
ウォーターフォール開発 は、要件定義 → 設計 → 製造 → テストといった工程を 上流から下流へ順番に 進める方式で、滝(waterfall)のように後戻りしにくいのが特徴です。一方 アジャイル開発 は、短い反復を繰り返しながら 段階的に作り上げ、変化に柔軟に対応します。
A は両者の仕様変更への強さを取り違えており(一般にアジャイルの方が変更に対応しやすいとされます)、C は明確な違いがないとする点が誤りで、いずれも本問の答えではありません。
Q4. プロジェクトの作業を階層的に分解して整理する「WBS」の説明として、もっとも適切なものはどれですか?
回答
解説
正解は「D」です。
WBS(Work Breakdown Structure) は、プロジェクト全体の作業を 大きな単位から小さな作業へ階層的に分解 して一覧化したものです。作業を細かく分けることで、抜け漏れを防ぎ、スケジュールや工数の見積もりがしやすく なります。大きな箱を小さな箱に分けて中身を整理するイメージが近いです。
A は費用表、B は勤怠表、C は利用者向け手順書の説明で、いずれも WBS の役割ではありません。
Q5. システム開発で使われる「UML」の説明として、もっとも適切なものはどれですか?
回答
解説
正解は「A」です。
UML(統一モデリング言語) は、システムの 構造や動き(振る舞い)を図で表現 するための、統一された記法です。クラス図やユースケース図などがあり、関係者の間で 設計の認識をそろえる共通の地図 として使われます。言葉だけでは伝わりにくい仕様を、図にして見える化する役割を持ちます。
B は HTML、C は SQL の説明で、いずれも UML ではありません。
Q6. ソフトウェアのテスト工程を小さい単位から並べた順序として、もっとも適切なものはどれですか?
回答
解説
正解は「C」です。
ソフトウェアテストは、一般に 単体テスト → 結合テスト → 総合テスト の順で、小さい単位から大きい単位へ進めます。単体テスト は部品(モジュール)ごとの動作確認、結合テスト は部品同士をつないだときの確認、総合テスト はシステム全体が要件どおりに動くかの確認です。小さな部品から組み上げていく順序で覚えると整理しやすくなります。
A・B・D はいずれも工程の順序を取り違えており、本問の答えではありません。
Q7. スクラムにおける「プロダクトオーナー」の役割として、もっとも適切なものはどれですか?
回答
解説
正解は「B」です。
スクラムでは、プロダクトオーナー が 何を優先して作るかを決め、開発する機能の価値を最大化する責任を担います。チームが自律的に開発を進められるよう支援するのが スクラムマスター、実際に開発を行うのが 開発チーム です。優先順位を決める人、支援する人、作る人という3つの役割で進めると整理できます。
A は開発チーム、C はインフラ作業の説明で、いずれもプロダクトオーナーの役割ではありません。
Q8. プロジェクトのリスクマネジメントの考え方として、もっとも適切なものはどれですか?
回答
解説
正解は「A」です。
プロジェクトの リスクマネジメント は、起こりうるリスクを 事前に洗い出し、それぞれの 影響度や発生可能性を評価 して、回避・軽減・受容などの対応をあらかじめ準備しておく活動です。傘を持って出かけるように、起きてから慌てるのではなく 前もって備える 点がポイントです。
B は無対策、C はリスクを個人責任に限定する点がそれぞれ誤りで、いずれも本問の答えではありません。
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