ITパスポート 問題集|過去問題

ITパスポート データベース 問題集|過去問題形式で8問

「正規化は、すればするほど良い」——データベースで最初に持ちやすいこの思い込みが、つまずきのもとになります。用語の定義を丸暗記する前に、ありがちな勘違いを外しておくと、選択肢のねらいが見えてきます。ITパスポート データベース分野(関係データベース・正規化・SQL・主キー・トランザクション)の練習問題8問です。

 

よくある思い込みから外す、データベースの勘どころ

データベースのよくある誤解を正しい理解に置き換えるイメージ

誤答の選択肢は、こうした「ありがちな勘違い」をそのまま書いていることが多いものです。代表的な思い込みを、正しい理解へ置き換えておきます。

誤解①「正規化はすればするほど良い」 → 正規化の目的は、データの重複を減らして矛盾を防ぐことです。進めるほど表を分割するため、参照時の結合が増えて処理が重くなることもあります。目的に応じたバランスが要ります。
誤解②「主キーは表のいちばん左の列のこと」 → 主キーは、行を一つに特定するための列(または列の組み合わせ)です。位置ではなく役割で決まり、値の重複や空欄(NULL)は許されません。
誤解③「SQL はデータを表示するだけの言語」 → 検索(SELECT)だけでなく、追加・更新・削除、表の定義や権限の設定まで行える言語です。
誤解④「トランザクションは処理1回のこと」 → 複数の操作を「ひとかたまり」として扱い、全部成功か、全部取り消しかにそろえる仕組みです。銀行振込で「引き落としだけ成立して入金は失敗」を防ぐ考え方が近いです。

 

取り違えやすい3点
・主キーと外部キー … 主キーは行を一つに識別、外部キーは別の表の主キーを参照して関連づける。
・正規化のねらい … 高速化ではなく、重複を減らして矛盾を防ぐこと。
・トランザクションの原子性 … 途中で失敗したら「全部なかったこと」に戻すのが基本。

 

つまずきの多くは、言葉の意味を「位置」や「見た目」で捉えることから生まれます。役割で捉え直すと、8問の選択肢の正誤が見えてきます。間違えた設問は、各設問末尾のリンクからデータベースの記事を開いて、役割から捉え直しましょう。

 

Q1. 関係データベース(リレーショナルデータベース)の基本的な構造として、もっとも適切なものはどれですか?

回答

解説

正解は「C」です。

関係データベース は、データを 行(レコード)と列(フィールド)からなる表(テーブル) として管理する方式です。1行が1件のデータ、1列が項目(氏名・年齢など)に対応します。表計算ソフトの表に近いイメージで、複数の表を関連づけて扱える点が特徴です。

A は単純なテキスト保存、B は画像ファイルの保存方法で、いずれも関係データベースの構造ではありません。

データベースとは?テーブル構造をやさしく解説を見る

 

Q2. データベース設計で行う「正規化」の主な目的として、もっとも適切なものはどれですか?

回答

解説

正解は「A」です。

正規化 は、テーブルの構造を整理して データの重複や矛盾を減らす 設計手法です。同じ情報があちこちに散らばっていると、更新したときに一部が古いまま残る「更新の不整合」が起きやすくなります。正規化によって情報を適切に分割し、こうした不整合が起きにくい構造にします。

B は画面デザイン、C は暗号化、D はバックアップの説明で、いずれも正規化の目的ではありません。

SQLと正規化とは?データベース設計をやさしく解説を見る

 

Q3. データベースを操作する言語「SQL」の SELECT 文の役割として、もっとも適切なものはどれですか?

回答

解説

正解は「B」です。

SQL は関係データベースを操作するための言語で、その中の SELECT 文テーブルから条件に合うデータを取り出して表示する(検索・抽出する)ために使います。「WHERE」で条件を指定すると、必要なデータだけを絞り込めます。データの追加は INSERT、更新は UPDATE、削除は DELETE と、操作ごとに命令が分かれています。

A はデータベースの削除、C は電源操作の説明で、いずれも SELECT 文の役割ではありません。

SQLと正規化とは?データベース設計をやさしく解説を見る

 

Q4. 関係データベースの「主キー」の役割として、もっとも適切なものはどれですか?

回答

解説

正解は「D」です。

主キー は、テーブルの中で 各行(レコード)を一意に識別する ための列です。たとえば会員テーブルの「会員番号」のように、値が重複せず、その行を特定できる項目が主キーになります。別のテーブルの主キーを参照して、表どうしを関連づける列を 外部キー と呼びます。

A は表示の装飾、B は暗号化の鍵、C は表示順の説明で、いずれも主キーの役割ではありません。

データベースとは?テーブル構造をやさしく解説を見る

 

Q5. データベースの「トランザクション」に関する説明として、もっとも適切なものはどれですか?

回答

解説

正解は「A」です。

トランザクション は、関連する複数の処理を 1つのまとまりとして扱い、全部成功するか、全部取り消す(ロールバックする) かのどちらかにする仕組みです。たとえば銀行振込で「口座Aから引き、口座Bに足す」という2つの処理は、片方だけ成功すると不整合が起きるため、まとめて確定させます。この信頼性を支える性質をまとめて ACID 特性 と呼びます。

B は画面デザイン、C は表示の装飾の説明で、いずれもトランザクションの説明ではありません。

データベースとは?テーブル構造をやさしく解説を見る

 

Q6. 基本的なデータ構造の1つ「木構造(ツリー構造)」の説明として、もっとも適切なものはどれですか?

回答

解説

正解は「C」です。

木構造(ツリー構造) は、1つの頂点(根・ルート)から 枝分かれして階層的に要素がつながる データ構造です。フォルダの中にフォルダがある階層や、組織図のような形をイメージすると分かりやすいです。一方、データを順番に一列に並べたものが 配列リスト です。

A は配列・リストに近い説明、B は暗号化、D は環状の並びの説明で、いずれも木構造の説明ではありません。

データ構造とは?配列・リスト・木構造を解説を見る

 

Q7. データベースの「インデックス(索引)」を設定する主な目的として、もっとも適切なものはどれですか?

回答

解説

正解は「B」です。

インデックス(索引) は、テーブルの中から 目的のデータを探す検索処理を高速化する ために設定する仕組みです。本の巻末にある索引から目的のページをすぐ引けるのと同じように、特定の列に索引を作ると、その列を条件にした検索が速くなります。一方で、データの追加・更新時には索引の更新も必要になるため、設定のしすぎは負荷にもなります。

A は表示形式、C は翻訳の説明で、いずれもインデックスの目的ではありません。

データ構造とは?配列・リスト・木構造を解説を見る

 

Q8. SQL の「JOIN(結合)」の役割として、もっとも適切なものはどれですか?

回答

解説

正解は「A」です。

SQL の JOIN(結合) は、複数のテーブルを共通する列をもとに結びつけて、1つの結果として取り出す 操作です。たとえば「会員テーブル」と「注文テーブル」を会員番号で結合すると、どの会員がどの注文をしたかをまとめて取得できます。正規化で分割したテーブルから、必要な情報を組み合わせて読み出すときに使います。

B はテーブルの分割・分散、C はアカウント統合の説明で、いずれも JOIN の役割ではありません。

SQLと正規化とは?データベース設計をやさしく解説を見る

 

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